In Shock

-W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE" 2007/02/26(mon) @SHAFThttp://clubshaft.com) OPEN: 19:00~25:00 DOOR: 1000yen(1drink込) 

BAND act
-W- , runny stools
DJ's
EVOL(LOVE RECORDS), TASHI-ROCK (AFTER DARK), MASAYA OMOTE (SOLNOA)

月曜日ですのでよろしくです!

最近職場で工事が始まり、物凄い爆音が鳴り響く。ドリルやらグラインダーやらの音が大音量で響き渡ったりするわけである。これがマジでうるさくて頭おかしくなりそうになるのである。

そういったドリルやグラインダーといったものの音には、そして爆音には、私は我が家のある種のレコードCD群で慣れっこにはなっているのだけれども、やはりレコードCDになっているものは音楽としてまとまっているのだなあ、としみじみ思う。果たしてそれらを「音楽」という括りに入れてしまうのも憚っていた私ではあるが、こうなってくるとやはりしっかりと音楽なのだなあ、と思う。誰がなんと言おうと。

しかし度を越した爆音というものはやはり耳のみならず人間には影響を及ぼすものらしい。『ゴルゴ13』に於いても、敵に捕らえられたゴルゴが拷問を受けたり(確かシカゴでの話だったか・・・)するのだが、そのメニューの1つにヘッドフォンで爆音を聴かされる、というのがあってLed Zeppelinかなんか聞かされていたような記憶がある。

また詳しくはわからないのだが、AVでもでっかいサウンドシステムのスピーカーで爆音で音を鳴らして、その爆音の中であんなことやこんなことをやってて、そんで主に女子のほうがそれはもう大変なことになってしまう、とかいうのがあるらしい。むむう。ところで、むしろそのAVを「見たい」というよりは「何が流されてるのか気になる」という思いが先に来るようになってしまう私であったが、なんか不健康な気がするな自分。

というわけで爆音が人体に与える影響というのは少なからずあるようである。ということは「私」は爆音の中で形成されてきたと言っても過言ではないくらい爆音に慣れ親しんでいるわけであるが、さて私という人間は、爆音でどんな風にされてきてしまったのだろうか。今でも十分聖人のような人間なわけであるので、爆音抜きだったらもしかして、神に近い存在になってしまっていたのではないだろうか。

とかいう阿呆なことを言うようになってるのも爆音人格形成のせいだ。間違いない。Kristin Hershの「Learn To Sing Like A Star」をやっぱり爆音で聴く。Throwing Musesの歌姫、6枚目のソロアルバムである。私はThrowing Muses関係者が大好きではあるが、彼女が新たにバンドを結成していた、なんてことは昨日知った・・・。また元メンバーのTanya Donellyも私が知らぬうちにソロアルバムを2枚もリリースしていたことも昨日知った・・・。2002年のアルバムまではきちんとフォローできていたのに。この世の中はよほどアンテナを張り巡らせていないと、色々ヒュンヒュン飛んで行ってしまうのだなあ。まあ、それは置いておいてこのKristin嬢の新作であるが、大体の楽器を彼女が、そしてやっぱりドラムはDavid Narcizoがやっており、結局Musesとあまり変わらないメンバーなのである。そこに元Marc Almondのバンドである、Mambas〜Willing Sinners、元Siouxsie And The Banshees、元This Mortal Coil、元Therapy?という素晴らしすぎる経歴のチェリスト、Martin Mccarrick等が参加、ということで結構シンプルな音である。しかしこれがこれまでのソロアルバムの中でも一番ポップで風通しが良く、凄く清清しいのには心底驚かされた。どうしても彼女のソロは重くなりがちであったものの、今作では歯切れ良いバンドサウンドを聴かせてくれて、特徴的な彼女の声もなんか吹っ切れたように爽やかである。こんなにキャリアが長い彼女がこんなにスカッとしたアルバムを作る、ってのは実は凄いことなのかも知れない。これはやはり新バンドの影響もあるのだろうか。以前からクセはあってちょっと不思議なコードだけれどもメロディアスな楽曲を作っていた彼女であるが、今作での曲群はThrowing Muses時代の「RealRamona」とかを思わせるくらいのキャッチーさである。傑作。