Fizheuer Zieheuer


ちなみに今週の土曜日なんですが。

「文化甘党学院卒業式」 〜終わりは始まり〜 @Cafe Sunnydrops 2/3 (SAT) 20時START! 1000yen with 1drink

Live 関 美彦
(ROSE RECORDS)
DJ chiyo chocolat ebisu kishida hiroya zaion marin tdsgk
info.cafe SUNNYDROPS
(022)221-1646

よろしくです。もう多分わけわかんない選曲になりそうです、っていつも自分の中では完全につながってるから別にわけわかんなくないのですが、客観的に見て。

さて、この日記を編集する画面だと、リンク元、というのが表示される。コメント欄をクリックしてもある程度見れるが、フルヴァージョンでは私しか見れないのだ、ふふふ。

と別に優越感に浸るような事象ではないのだが、まあ、そういうものがあるのだ。つまりどういうつながりでこのNag3に辿りついてしまったか、ということである。換言すれば、様々な方々が、いかにして私の頭の中の地獄(=Nag3)を垣間見る結果に陥ってしまったのか、という不幸の軌跡が見て取れるわけである。で、たまに見てみると結構面白い。別にアクセス解析なぞは興味がないのであるが、たまたま見たりすると面白いのだ。アクセス解析にハマる人の気持ちなぞさっぱりわからんでいたわたしであるが、ちょっとその気持ちが共有できるような。

で見てみると、様々な検索でここに辿りついた方々が多くいらっしゃるようである。そうかあ、何かについて知りたくて検索かけたのに、全く有益な情報を提供していないこのようなところに辿りついてしまったのかあ、と思うと、顔も見たこともない、そういった方々に対して非常に申し訳ない気持ちになってしまう。嗚呼。

とまあ、軽く落ち込みながらその検索ワードを見ていくと、なるほど「ケンタロウ マリネ」とか「パスタ」とかいう同好の志がいらっしゃる。共に精進しましょう!今年はお互いにレシピを増やしたいですね!とか、あるいは「包帯の巻き方」「貨幣状湿疹」「靭帯 裂傷」というように私と同じような身体の悩みで苦しんでいる方々もいらっしゃるようである。共に斗いましょう!今年は健康一番!とまあ、かように変に連帯感が生まれてくるものである。ただ、一番驚いたのは「今野雄二」か。これは泣けた。

しかし一番多いのはやはり音楽関係のようである。あ、「今野雄二」もかとは思うのだが、どっちかというと今では映画の人か。しかし音楽関係ねえ・・・。「Swans」とか「Struggle For Pride」とか「Nurse With Wound」とか「Rhys Chatham」とか「Whitehouse」とか「Earth」とか「Sunn O)))」とか「The Sisters Of Mercy」とか、はたまた「ノイズ」とか、そういう黒いワードが結構多く、感慨深いと同時に、モテないよこれでは!!という半ば諦念に近い思いに駆られて、またしても軽く落ち込むのであった。

みんなもっと「セントジェームズ ボーダーT」とか「ジャックパーセル 素足」とかそういう爽やかワード、もしくは「カジヒデキ」とか「ロボショップマニア」というような『デトロイト・メタル・シティ』の根岸くんが好むような音楽ワードで、爽やかに検索してくれれば良いのに!って今まで一言も触れたりしてないから無理なんだよな。そうだよな・・・。

まあ、書いてるのが自分だから、自分と無縁の要素はやはりここにも現れてこないわけである。それは自明の理である。とかそういうことに今更ながら深く気づかされた次第である。Villalobosの「Fizheuer Zieheuer」を聴く。以前Two Lone Swordsmenやらがリミックスした12インチ2枚組を買って、それはそれはとてもクールで格好良かったので、今作も発見して購入してみたわけだが、そうか、『ミュージック・マガジン』のハウス、ブレイクビーツとかそういう部門で1位になってたな。思いっきりあのページ読んでなかった・・・。元々チリ生まれだが、ドイツに移住し活動している彼の作品なのであるが、2曲で70分オーヴァーである。つまり37分強の曲とそのヴァージョン違いの35分強のナンバー入りなわけである。まずここでタダ者じゃなさバリバリなのであるが、音がまたこれはミニマルっていうのかクリックハウスっていうのか、ジャンルに疎い私としてはよくわからないのだけれども、延々同じビートが淡々と繰り返されるのである、少なくとも表題曲では。そこに謎のバルカン半島風ホーンが出たり入ったり、様々な音像が出たり入ったりしていくわけである。これはかなり凄い。段々同じビートなはずなのに、まるで生き物のように変化していくような、そういう不思議な錯覚に陥る。途中で自分ヤバくなってきたか、と思わず自分に問いかけることも数回ある。何かビートの隙間で色々なリズムが跳ねているように聴こえるのだからなんだかおっかない。で、2曲目のヴァージョン違いでは、ビートがこちらは本当に変化していって裏が表に表が裏に、そして両方が表に、みたいにもうわけわからんビート地獄に突き落とされてしまうのであった。なんじゃこりゃ感ではここんとこ、Tony Conradの「Joan Of Arc」Joan of Arcと同じくらい、勿論音楽性も時代も何もかも違うが、ぶっちぎりの怪作。評価がどうこう、とかいう問題ではなく、何か聴いたことないようなビックリ音楽を聴きたかったらこれはかなりの割合で、その欲望を満たしてくれるはずである。