Friend, That Just Isn't So

これからちょっとした酒の席があるので一旦家に帰って来て、休憩してから電車で向おうと思うのだが、何故かこうやって傍らに500ml缶ビールを置いて飲みながらいるのは何故か。無意識は怖い。

ということで昨日奮発してアサヒの「Prime Time」なるビールを購入してみて今飲んでいるわけである。これは流石にちょいと高めなだけあって大層美味い。と少なくとも私は思う。ビール大好きの私が言うのだから間違いない、という風に変に自信を持って言い切れる大人になってみたいものだが、まだまだなのでそこまでは言い切らない。だけれどもちょっと甘口なのにしっかりと味わい深い、という独特の風味が実に堪らないのである。

コンビニに勤務している知人が言うには、同じような高級系ビールではサントリーの「Premium Malts」の方が人気があるらしい。現に彼が勤務しているコンビニでは「Premium Malts」の方が大人気で、ほとんど「Prime Time」を買っていく人はいないそうだ。

まあ、好みは人それぞれであるのだが、そういうものなのか。マイノリティ好みの味なのか「Prime Time」。それとも石井竜也デザインオリジナルグラスなんかつけちゃうから、馬鹿にされるのか「Prime Time」。少なくとも私はその企画はマジでどうかと思っているが、味には関係ないので知らぬふりをしておこう。

この2週間は凄く長かったようであっという間であった。物凄く精神的に試された2週間であったが、何とか切り抜けられた。悲しみは決して消え去らないけれども、何とか対処できる方法をみつけたように思う、たとえば上の文章みたいにグダグダな文を書く、とかで。Wooden Wand & The Vanishing Voiceの「Gipsy Freedom」を聴く。サイケっつーのかフォークっつーのか、な音楽である。基本的には何かフリーなインプロヴィゼーションをベースに音を構築しているようであるが、それでいて散漫な感じはなく「ユルい」という不思議な統一感でまとまっている何か健康的な2006年のアルバムである。時折女性ヴォーカルが入ったり、様々な音の出入りがあったりするものの、カリンバやサックスといった楽器の音色が非常に印象的である。決してコンパクトとは言い切れない音楽ではあるが、それでもその「ユルさ」のテンションで一気に純度の高い世界へと引っ張っていくのだから不気味である。激烈でないBlack Dice、というかロックフォークに寄った感じのDon Cherryのインドに傾倒した時期、というか。でも時折見せるセンティメンタルなメロディにはガーン、とやられてしまう。やっぱこういうの、好きなんです、としかまとめられない音楽である。