Atlantic City

Alice Coltraneもお亡くなりになってしまったか・・・。

ということでご無沙汰です。イヴェントにいらしてくださった皆様、そしてオーガナイザーの皆様、どうもありがとうございました!個人的には遂にNick HeywardやらVegasやらで皆に踊っていただく、という道義的にどうか、というようなことができたのである程度自分の中でのゴールが達成できたような、実に誰とも共有できない達成感で一杯でございます。今後も精進したいところです。

で、唐揚げ弁当の話である。今日は冒頭からしっちゃかめっちゃかであるが、私は所謂「ほか弁」では唐揚げ弁当しか食べない。というか選べないのである。

まず店に入ってメニューの多さに圧倒され、その後価格とのにらめっこが続き、結果的に「唐揚げ弁当・・・」と疲れきった声で注文してしまうのである。いつもである。一応メニューは全て見る。毎回全て見る。でも結局は、なのである。

これは保守化の極みであり、自分でも何とかせねば、と思っているのである。紺色のパーカーばっかりだから違う色のパーカーを買おう、として結局紺色のパーカーを買ってしまう私である。だからせめて「ほか弁」では新しい一歩を踏み出そうではないか、と誓ったのである。

で、今日の昼食は「旨カラ弁当」であった。これは何か、と言えば唐揚げ弁当のヴァージョンアップ版、というものである。にんにくチップが入って香ばしく、スウィートチリソースもかかった変わり種である、って結局唐揚げではないか!!

しかも件の「旨カラ弁当」であるが、にんにくがしつこく、スウィートチリソースもあまりドラスティックな変化を齎すほどかかっておらず、70円も多く支払ったにも関わらず唐揚げ弁当スタンダード、の方が美味しい、という結論に達した次第である。やはり新しい一歩、とか自分の殻を破る、というのは並大抵の努力ではできないことなのである。だから、軽々しくそんな言葉を使っている人間がいたら、まず懐疑的に見た方がよろしい、と思う。

「Badlands」を聴く。これはBruce Springsteenの「Nebraska」というアルバムを丸々1枚、様々なアーティストがカヴァーしたアルバムである。Ben HarperやらChrissie HyndeやらLos LobosやらSon Voltやら渋い名前がずらりと並ぶ。「Nebraska」は私も彼の作品の中で一番好きなアルバムであり思い入れも相当あるのだが、それを決して裏切らない、実によくできた作品である。しかも「Nebraska」期に出来ていたけれど結局「Born In The U.S.A.」に収録された曲もカヴァーされ、そこがまた渋い。しかもその内1曲「I'm On Fire」はJohnny Cashが歌っていて、それがまた大層素晴らしい。あんまり陳腐な表現を使うのもどうかと思うが、実に感動させられる。まあ、要は「Nebraska」が好きなら絶対聴くべき1枚なのであるが、その中でもベストトラックはMichael PennとAimee Mannによる「Reason To Believe」であろうか。原曲も充分感動的なのに、ここではデュエットによってその効果を倍増させていて、震えるほどの出来である。そうだよなあ、世の中「Reason To Believe」ってあるはずだよなあ、とか何故か猛烈に説得力を感じるのは私だけでないはずだ、なんて強気に言ってみたり。