I Can Only Disappoint U

もう今週だ!!

Harlem Shuffle Vol. 3 2007.1.12.(Fri) @Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,500 ( 1 Drink )
〜 「トリプル・トラベル・ツアーズ2007」〜スウェーデン〜韓国と遠回りしていよいよこの冬、東北上陸で〜す 〜

●Guest DJs●
高橋孝博(HALFBY)、森野義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)、 松野光紀FREDO)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft:: http://www.clubshaft.com/
SECOND ROYAL RECORDS:: http://www.secondroyal.com/

よろしくです!!次の日の盛岡もよろしくです。

今日は何か書けそうである、ってリハビリ日記になりそうな勢いではあるが。

紅白歌合戦に於けるDJ OZMAのパフォーマンスが問題になっていて、挙句の果てには能無しで金に汚い文科省の人が「不快感」とやらを示したとか何とか。

まあ、実に下らない話題ではある。私も件の番組を見ていたのだが、別になあ、という程度のものであった。というか「子供に悪影響」とかいう抗議があったらしいが、あれが本物の裸か偽物の裸か区別もつかないくらいの年齢の子供は、あの時間寝ていなければ駄目だ。親の責任をテレビのせいにするのは良くない。それは責任のなすりつけである。

しかしそんな下らない話題は置いておいて、ちょっと話が逸脱するが、「性」に関することというか「性描写」について、はこと昔から眉をひそめられがちである。ちなみに件のDJ OZMAはそんな「性」がどうこうとかいうよりも実に耳目を引く演出をドカンとやってみただけであって、この問題とは関係ないのであるが、ふと連想したのである。

皆本当はそういうことが大好きであるが、一応隠していることなのである、「性」「性描写」に関しては。それをあけっぴろげにやられて、それについて問題だとかどうこう、とか言ったりしているのは、多分実は深層段階でのやっかみみたいなものもあるはずだ、と思う。こんなに頑張って隠しているのに、お前ドカーンとやりやがって、みたいな。あくまで私の暴論であるからふんふん、と読んでいただければ構わないのだけれども。

けれども、多分本当に考えなければいけないのは、どちらかと言えば暴力の方なんじゃないかなあ、と思う。凄惨な暴力シーンとかは流石に色々話題になるし、問題視されるけど、ほんの些細な暴力描写だって、それこそ言葉での暴力だって、こんなにメディアに溢れているではないか。逆に知らず知らずのうちに「ごく普通のもの」として浸透しているから怖いものだと思うのだ。

暴力と性。どちらが、テレビとか関係ない一般の生活に於いて普通のものか、というか合法的、道理的なものか、と言えば「性」の方だと思うのだ。『愛の流刑地』みたいなエンターテイメント以下の下らぬ文章、そして映画などは世の中溢れまくっているけれども、そちらの方をセンセーショナルに取り上げてわいわいああだこうだやってる暇があったら、知らず知らずのうちに、メディアを通して刷り込まれている暴力に対する免疫力の低下の方を考えなければいけないのではないかなあ、とか思う。

でもまあ、今の暴政を考えれば自分らの立場が弱くなるから、上の方々は目をつぶらなければいけないのかも知れない。こんなにも色んな形での暴力が溢れている世の中を多分普通のものにしたいのだ、上の人々は。

Mansunの「Legacy」を聴く。所謂ブリットポップ期に登場し、ひっそりと解散してしまった彼らのベスト盤である。私はMansunが好きだった。で、唐突に最近Mansunを欲していたので聴いている。所謂ブリットポップ勢に比べると、どうにもひねていて、にも関わらず闇雲にガッツある感じで異色ではあったように思うが、それは人それぞれかも知れない。こうしてシングル中心にまとめて聴いていくと、豪放且つ繊細なギターリフの応酬と、打ち込みも取り入れつつ全く違和感を感じさせないがっちりしたアンサンブル、そしてそれらのサウンド、メロディとしっかりと「歌のメロディ」でもって応えていくPaul Draperのヴォーカルが実に見事で、正直感動、興奮した。久々だったからだろうか。彼らのサウンドは何故かどうしようもなく妖艶である。それは多分、あらゆる音の絡み方がねっとりと濃厚であるからなのだろう。それでいて頭から離れないメロディの津波が襲ってくるわけだからたまらないのである。なんとなくイギリスのThe Yellow Monkey、という感想を抱いたのだが賛同いただけるであろうか。歌詞はライナーでPaul自身が「深読みしてくれ」みたいなことを書いているのだが、その通り、何か寓話的だったり、異常なまでのネガティヴさだったり、変な登場人物がわんさかだったり、ととんでもなく一筋縄でいかない。そういう諸々の側面をまとめて言えば、良いバンドだったのである、Mansunは。だからこそ、吉井和哉のように、Paul Draperもガツンとソロで活動を始めても良いだろうなあ、と思う。