I Won't Make It Without You

Harlem Shuffle Vol. 3 2007.1.12.(Fri) @Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,500 ( 1 Drink )
〜 「トリプル・トラベル・ツアーズ2007」〜スウェーデン〜韓国と遠回りしていよいよこの冬、東北上陸で〜す 〜

●Guest DJs●
高橋孝博(HALFBY)、森野義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)、 松野光紀FREDO)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft:: http://www.clubshaft.com/
SECOND ROYAL RECORDS:: http://www.secondroyal.com/

よろしくです!!

さて、今年も残すところあと僅か。あと2時間くらいで2007年である。

本当に早いものだなあ、としみじみ過ぎ去った1年のことを考えるがその中でも色々とやってはいたのだ。それなのにあっという間に終わってしまった1年であった。なるほど、色々やっていたからあっという間だったのかも知れない。まあ、それだけ充実していたということなのであろう。

来年は、そうさのう、もう少しゆったりと生きたいものである。それが抱負と言えるであろうか。精神的な落ち着きが2006年は少し足りなかったので、そこら辺を2007年は何とかしたい。とか言ってプレッシャーを自分にかけてしまうと更に落ち着きを失くしてしまうことになってしまう、というパラドクスに陥ってしまいそうであるが。

まあ、それは置いておいて。大晦日の今日、めちゃくちゃ大勢の客でごった返す大手スーパーに買い物に行ったのだが、野菜が高い。セリが248円ってどういうことなのだ、という世界である。セリに限らず野菜が本当に全体的に高いのである。

で、買わずにその後近所の小さな八百屋的スーパーに行ったら、約半値で野菜が買えた。んー、それぞれ良い点があるから一概に何とも言えないのであるが、グローバル化的傾向を強める世界の波が、本当に近所の方にも形を変えて押し寄せてきているここ最近であるが、やはりこういう地元のお店を大事にしていかなければならないなあ、と思ったのだった。

そう、下手すると大型スーパーで何でも賄えてしまう。それは野菜とか生活用品とかの話に限らずレコードとかCDもそうである。大型店には大型店の魅力があるし、勿論品揃えも豊富ではあるが、やはり地元の店は店で応援をしなければならないものなのだ、と痛感したりした。特に2006年の年末にはずっとそういうことを考えさせられていたように思える。それがこの大晦日の野菜事件で確信に変わったのだった。2006年の内にそういうことを考える機会、そして確信に至る機会が得られたことは幸運なのかも知れない。2007年は何か行動してみるべき時なのかも知れない、という気がしている。

今年最後の1枚は感動の再発。もし「お前の持ってるレコードから1枚だけ選ぶとしたら?」とか訊かれたら多分これを挙げるであろうHermineの「The World On My Plate」である。流石LTMレーベルである。しかも同名ミニアルバムに、それ以前にリリースされていたシングル曲(David Cunninghamプロデュースもあり)+未発ヴァージョンを追加しての再発である。フランス人女性HermineがRoy OrbisonやNick Loweなどの名曲カヴァーも含めて、ヘタウマ、というかヘタヘタなヴォーカルで歌い上げる非常にロマンティック、且つメランコリックな1982年作品である。あ、元々ははCrammedからのリリースであった。ところで今回の再発でライナーを読んで衝撃を受けたのだが、何と彼女は1942年生まれだったそうで、ということはリリース時には40歳だったのだな。凄い。ほしのあきの年齢どころの騒ぎではない。この声で40歳だったのか・・・。まあそれは置いておいて、そのヴォーカルの具合は嫌味な下手さではなく、寧ろチャームポイントと思わせられるぐらいになっているのがこの作品の不思議なところでもある。どこか全体的に霞がかかっている世界でシンプルなピアノ中心のバッキングだけなのにとんでもなく深いのである。この後アルバムを1枚出して(それも傑作)活動を止めてしまった彼女であるが、この作品がある限り彼女の名前は今後も絶対に忘れられることはないであろう。何かモンドとかそういう文脈で取り上げられたりもしたらしいが、そんな言葉では語って欲しくない、音楽の持つマジックをビンビンに感じることのできる作品である。騙されたと思って是非聴いてもらいたい、と2006年最後に非常におこがましくもそう語りたい、大事な1枚。っつーか何よりジャケがいつ見ても素晴らしすぎる。