Only You

Harlem Shuffle Vol. 3 2007.1.12.(Fri) @Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,500 ( 1 Drink )
〜 「トリプル・トラベル・ツアーズ2007」〜スウェーデン〜韓国と遠回りしていよいよこの冬、東北上陸で〜す 〜

●Guest DJs●
高橋孝博(HALFBY)、森野義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)、 松野光紀FREDO)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft:: http://www.clubshaft.com/
SECOND ROYAL RECORDS:: http://www.secondroyal.com/

よろしくです!!

さてそろそろ2006年も締めくくりの時期なわけである。今年1年、私はどんな風に過ごしていたのだろうか、ということはさほど重要ではなく、やはり「自分はどのような自分を発見することができたのか」ということが重要になってくるのではないか、と思う。

とは書いてみたものの、なかなかあれだ、思い当たることはない。せいぜい、自分は「する」ことはよいのだけれども、「させられる」ことは悉く嫌いなんだな、ということの再発見くらいであろうか。

まあ、もしかしたら皆そうなのかも知れないけれども、私の場合「させられる」こと、もしくは「やれと言われる」ことがどうもまだまだ嫌いなようなのである。ほぼ病的に。

ということはだな、2006年もまだまだ大人になりきれていないままだった、という結論になるわけである。2007年には早いとこ大人になってみたいものである。

しかし私が自分からやりたいな、と思って「する」ことは天文学的に少ないわけである。ということはもし私が大人になりきれずに、自分が好きで「する」ことを希求し続けたら、本当に傍目には何もしていないような人間になってしまうのではないか、という危機感はある。まあ、それはそれで良いのではないか、という気もするのだが、そんな風に社会に何ら貢献もせずに二酸化炭素を吐き出し続ける存在になってしうのはちょっとアレなので、やはり2007年は大人になりたいものだ。

と書いてはみたものの、意外に全く何ら貢献もせず、寧ろ害になってるのに二酸化炭素だけはいっちょまえに吐き出している奴等、っているよね!!

今日は荒れとるんじゃ。Portisheadの「Portishead」を聴く。97年リリースのセカンドである。Portisheadと言えば94年リリースのファースト「Dummy」の衝撃が大きすぎていまいちその後の動きは地味に思えるかも知れないが、実はこのセカンドは力作なのである。基本路線はファーストと何ら変わらず、重苦しい感じ、物憂い感じに包まれたバッキングにBeth Gibbonsの特徴あるヴォーカルがのっかる、という世界なのではあるが、ファーストに比べるとビートが立っている。と言うか音の迫力が増した、というか。トリップホップとやらのブームも過ぎ去った時期にリリースされたが故、このアルバムは本当に損な役回りになってしまっているのが残念ではあるが、きちんと成長の跡がしっかりと刻まれたアルバムであることが、10年近く経ってやっとわかるはずである。唐突なスクラッチもありえない音量で入っており、そのたびにドキドキさせられる。The United States Of Americaの曲を下敷きにした曲なぞ、悶え死にしそうなくらいのゾクゾク感であるし、何より全体的に音質に決め細やかな工夫が見られて感心させられる。この作品以降はライヴアルバム発表後、Bethが元Talk Talkのメンバーと一緒にソロアルバムを作成、また他のメンバーはGoldfrappなど他アーティストとの共演が多い。この間の「Monsieur Gainsbourg: Revisited」Monsieur Gainsbourg: Revisitedでは久々にPortishead名義でカヴァーを聴かせてくれたが、さてサードはいつになるのか・・・。でも彼らが蒔いた種というのは実はその後の音楽界に於いてはとんでもなく影響力があった、と思うのだがどうだろうか。