Sea Of Love

Harlem Shuffle Vol. 3 2007.1.12.(Fri) @Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,500 ( 1 Drink )
〜 「トリプル・トラベル・ツアーズ2006」〜スウェーデン〜韓国と遠回りしていよいよこの冬、東北上陸で〜す 〜

●Guest DJs●
高橋孝博(HALFBY)、森野義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)、 松野光紀FREDO)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft:: http://www.clubshaft.com/
SECOND ROYAL RECORDS:: http://www.secondroyal.com/

よろしくです!!

疲れたー、とか忙しー、とか口に出したり表明したり、もしくは他の人にわかってもらいたくてそういう素振りをすることは日頃、クールじゃないね、若しくは私の基準から言えばロックンロールではないね、と思っている私であるが。

最近突然頭痛がするくらい眠くなって、真昼間から糸が切れた人形のようにがくっとなってしまったりするのは、別に意図してわかってもらおう、とか演技して、とかそういうのでもなんでもなく、疲れがたまっているのであろうか。

かといって有効な解消法も見つからないのでこのままうやむやにしていくしかないのだろうか。温泉とか、そういうよくある感じの癒しでも求めた方が良いのであろうか。

生きるというのはなかなか大変なことである。しかしTom Waitsの「Orphans」3枚組をしっかりと聴き込みまくるまでは死ねないのである。これは彼の「Real Gone」以来の新作である。癒されますなあ・・・。まあ、コンピ提供曲なども含んでいるのであるが、おそらく再録したのであろうか。だから完全にニューマテリアルによる新作、と言い切れるかどうかは怪しいところであるが、全54曲+2曲、というとんでもないヴォリュームの前にはただただひれ伏すしかない。ということで聴きとおすには3時間くらい時間が必要なのであるが、これが衝撃的なことに1曲毎のクオリティが高すぎて、あっと言う間なのである。ご丁寧に3枚のディスクがそれぞれ「喧騒編」「叙情編」「実験編」と分かれていて、つまるところ彼の音楽の魅力が非常にはっきりと分類して楽しめる、という画期的な作品でもある。それぞれのディスクについて、まあ、タイトル通りなのであるが、どのディスクにも他2枚の要素が必ず入り込んでいるのがまた厄介である。しかしそれは逆に彼の音楽が上記3つの要素が混ざり合って完成している、ということの再提示でもあるわけである。個人的には喧騒編のロカビリーテイストの楽曲、叙情編のブルージーなバラッド、実験編の、声がもう完全に楽器と化しているような楽曲、などなどに思わずハッとさせられた。しかしやはり彼の声なのである。ガギガギとした感じだったり、ざっくりと抱擁するような感じだったり、至るところにぶちまけられているような感じだったり、本当に唯一無二の声である。そこら辺も含めて面白く聴けるし、何より本当にどの楽曲も素晴らしくクオリティが高く、優れたソングライターである、ということも嫌というくらい再認識できてしまう、そういう魅力溢れる作品である。ちょいと高いのであるが、まさに集大成的作品で、これから得られる満足を考えれば安いもんだと思うし、逆に入門編としても良いのではないか、と思う次第であった。