Easter Everywhere

Harlem Shuffle Vol. 3 2007.1.12.(Fri) @Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,500 ( 1 Drink )
〜 「トリプル・トラベル・ツアーズ2006」〜スウェーデン〜韓国と遠回りしていよいよこの冬、東北上陸で〜す 〜

●Guest DJs●
高橋孝博(HALFBY)、森野義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)、 松野光紀FREDO)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft:: http://www.clubshaft.com/
SECOND ROYAL RECORDS:: http://www.secondroyal.com/

よろしくです!!

この時期になってくると、皆、辻褄を合わせようと、必死になって、焦って動いている様が見て取れて、何だか面白い。「クリスマスまでには!!」とか「年内には!!」とか、そういう言葉があって、〆切を意識させられるような、そういう日々であるが、何故か心落ち着くものである。

これは多分、日頃私はかなりの焦燥感と共に暮らしているので、世の中全体がそうなってくると、私の焦燥感がまるで全体に波及したかのような感じがして、何故かほっとするのではないだろうか。

逆に年が明けてしまうと、これから始まる長大な365日のことに思いを巡らせねばならず、逆に何か落ち着かない、というか気が滅入ったりするものである。先日ここで述べた「夜明けを感じると気が滅入る」と同じように、どうも私は「これから何か始まるわくわく感」みたいなものはかなり苦手なようである。

まあ、考えてみれば人生なんかも〆切が結局はあるもので、それのミニチュア版がこの年末って奴なのかも知れない。本当、あっという間に〆切なぞやってくるのであろう。

Julian Copeの「My Nation Underground」を聴く。88年リリースの4枚目のアルバムである。いわゆる彼の「ポップスター期(まああくまで彼の他の時期と比べれば、の話であるが)」の最後の作品である。これ以降はちょっと不思議な世界に突入してしまい、挙句の果てには考古学者としても名を馳せてしまったりするわけである。ということで当然ながらこの作品は眩いばかりの口当たりの良いポップさに満ち溢れた傑作である。とは言え、どことなく(主に思想的な面で)かなりその後の展開の片鱗が見える作品でもある。タイトル曲の歌詞とか終末観漂いまくりであるし、白人男性の罪、という彼のテーマはばきばき出てくるし(とくに最終曲にて顕著)。しかし、そんな小難しいクセのある世界であるにもかかわらず、どの曲もメロディは凄くポップで一度聴いたら忘れられない。そしてビートはどの曲も立っていて、60年代サイケの匂いが濃厚ながらも、しゃきっとしているのはこのビートの強靭さによるものである。彼なりのファンク解釈や、泣けるバラード、ヴァラエティ豊かで、そしてどの曲もキラキラしている。彼のキャリアを俯瞰してみると、結果的にこの作品と前作「Saint Julian」が異色の存在になってしまうわけであるが、そんなこと関係なく、骨の髄まで楽しめるUKロックの金字塔だと私は勝手に思っているのだが・・・。