Emily

Harlem Shuffle Vol.2 2006.12.1.(Fri)@Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,000 ( 1 Drink )

●Guest DJ●
鳥井本英樹(SINDBAD)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft::  http://www.clubshaft.com/
HIGHCONTRAST::  http://www.vividsound.co.jp/highcontrast/

よろしくです!

最近はあれなのかなあ、やはり自分で正論だと思うことを強硬に突き進めて、そんでもって他人の弱点はここぞとばかりに攻撃的に攻めて、という傾向がどこもかしこも強いのかねえ。何かクレーマーの話とか聞いていると、そういう思いが強くなるのであった。

そんでもって、結局ははけ口がどこか欲しい、ということなのかな、という結論に至るのであった。無意識な閉塞感がそうさせているのだろうか。そう考えて行くと世の中どうなってしまうのかのう。

ま、別に今に始まったことではないのであるが。Joanna Newsomの「Ys」を聴く。セカンドアルバムである。ハープ弾き語りの若いめんこい娘さん、というファーストでの衝撃がまだ冷めやらぬ中、5曲で55分、というこれまたやってくれているアルバムである。録音はSteve Albini、ミックスはJim O'rouke、オーケストラアレンジはVan Dyke Parks、という現代の名匠たちが勢ぞろいしてしまった恐ろしいアルバムでもある。ということで前作とは若干趣が異なり、オーケストラが大フィーチャーされている。それよりも、彼女の歌声の変化にまずは驚く。前作ではまだ制御できてません、って感じの声で、それはそれでとてもよろしかったのであるが、今作では若干低めに聴こえ、また時にはBjorkを思わせる豊かなヴォーカルを聴かせてくれている。今回は長尺の曲が多いので、その表情豊かさが充分に1曲の中でも堪能できるのであった。そして全く長さを感じさせないくらいスリリングで、ダレない曲の良さも際立っている。しかし、それにしてもVan Dyka Parksのいつもの、まるで別な曲を奏でているようなストリングスアレンジも大炸裂しているにも関わらず、それとしっかりと渡り合う、Joanna Newsomというアーティストの迫力、存在感には舌を巻くばかりである。ここ最近、衝撃の作品は結構あったけれども、トドメの1枚である。絶対に今年の重要作の1枚であることは間違いない。