96 Tears

Harlem Shuffle Vol.2 2006.12.1.(Fri)@Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,000 ( 1 Drink )

●Guest DJ●
鳥井本英樹(SINDBAD)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft::  http://www.clubshaft.com/
HIGHCONTRAST::  http://www.vividsound.co.jp/highcontrast/

よろしくです!

さて、一応ipodnanoユーザーのはしくれである私なのであった。とは言え、ユーザーと胸を張って言えるほどではなく、電車に乗る時とか、どこかに行く時に用いる程度である。だから、余談ではあるが、ipodで音楽の聴き方が変わった、とかipod的な音楽の聴き方はもう止めにしたい、とか言う人々の話を聞いたり、読んだりするにつれ、善し悪しは別にして、ああipodを使いこなした上でこういう意見を述べているのだろうなあ、と感銘を受けるのである。私の場合は全然、そんな意見言える程ではなく、ちっちゃくて持ち運びが便利だなあ、程度なので。

しかしipodはPCありきのものである、というのが結構怖い。つまりPCがいかれてしまったらipodだって共倒れになってしまうわけであるから。いわばipodは砂上の楼閣ではないか、と大げさではあるが思ったりもするのであった。それを言ったら携帯型音楽プレイヤーは大体そうなのであるけれども。

まあそれはそれとして何故突然そんなことをここで言い始めているか、というと今日itunesの7をダウンロードしてみたのだが、私のPCの通信方式はAir H"なものだから、ダウンロードに3時間近くかかった。こうなってくるともはや私は平成の岩窟王か、という気にもなってくる。あれか、ipodライフを楽しむためにはADSLとかそういう神がかり的な通信方式に変えねばならないのだろうか。これから先利用するとはあまり思えないけれども、itmsだって今の通信方式では利用できないし。

とは言え別にipodのためにADSLにする気は毛頭ないのであった。あくまで私にとってはサブ、もしくはサブサブの音楽プレイヤーなのであるから。と強気ではあるが、「俺もipodで音楽観変わっちゃってさーとか言ってみてえなあ」という実に控えめな欲望はあったりするものだから、人間というものはなんとアンビヴァレントな存在なのであろうか。

The Stranglersの「10」を聴く。ブックオフで捕獲。90年リリースの10枚目のアルバムにしてオリジナルメンバーHugh Cornwell在籍の最後のアルバムでもある。いまだに元気に活動しているようで何よりであるが、一応オリジナルのThe Stranglersのラストアルバム、ということになるか。Roy Thomas BakerといえばQueenとかのプロデューサーなわけで、一体どうなってるのだろうか、と聴く前は不安であったが実に痛快なごりっとして、且つポップなロックンロールアルバムになっていて安心した、というか興奮した。この時期の彼らの音はJ.J.先生のベースはもちろんのこと、ブラスセクションがフィーチャーされていて、それがすごく格好良いのである。おかげで全体が引き締まってソウルフルに聴こえるような気がするが私だけであろうか。しかしそれにしてもThe Stranglersは姿勢とか特徴的なベースとかオルガンとか色々素晴らしい点はあるのだが、メロディが本当にどれもキャッチーである。初期はゴリゴリの感じであったが、中期のちょっと内省的な辺りでの叙情的なメロディなどは本当に胸が締め付けられるようである。このアルバムでは初期のゴリっとした感じと中期のソフトな感じが良い具合にぶつかりあって、融合して、濃い音を聴かせてくれているが、やはりメロディが本当に良いのである。なんか最近「メロディメロディ」しつこく言っているような気がしないでもないけれども、やはりこういう所謂ポピュラー音楽に於いてはある程度大事だよなあ、と再認識したからに過ぎない。まあ、それにしてもちょっとこれからずっと聴き続けそうな、そしてこれが波及してオリジナルアルバム全部そろえたいなあ、とかいう欲望に火をつけられそうな、危険なアルバムでもある。