That's The Spirit

業務連絡:もう1つの告知はいつ頃解禁ですか?>関係各位

Harlem Shuffle Vol.2 2006.12.1.(Fri)@Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,000 ( 1 Drink )

●Guest DJ●
鳥井本英樹(SINDBAD)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft::  http://www.clubshaft.com/
HIGHCONTRAST::  http://www.vividsound.co.jp/highcontrast/

よろしくです!

これ見よがしに栄養ドリンクを並べ、これ見よがしに飲んでいる人に殺意を抱くのは人として当然のことだと思う。

Judee Sillの「Dreams Come True」を聴く。幻のサードアルバム+デモなどのレアトラック、というCD2枚組である。よく「幻のままでよかったのに・・・」という作品がある中で、この幻のサードアルバムは「よくぞ聴かせてくれた!」と感涙必至の作品である。74年くらいの作品らしいが、Jim O'roukeのデリケートなミックスによって、当時の良い音、的な仕上がりになっている。流石・・・。実はリリースされて以来結構聴いているのだが、何度聴いてもじーんとさせられる作品なのである。複雑な構成の、最早プログレフォークと言っても過言ではないようなノリの曲ばかりなのに、美しい声とメロディで一気に聴かせるファースト、気がふれたかのような壮絶なオーケストレーションが強烈だが、やっぱり美しい声とメロディで一気に聴かせるセカンド、と来てこのサードは、全体的にピアノが大フィーチャーされている。曲も削ぎ落とされてシンプルな印象が強く、結構軽快に進んでいく感じである。寿司ネタでたとえればファーストがトロ、セカンドがウニ、そしてこのサードが真鯛、とでも言った感じであろうか。これは別に寿司ネタの価格は関係なく、味わい的に、ということである。優劣があるわけではなく、どのネタも全て美味しい、という観点から述べている、ということはご注意いただきたい。そんな比較的さっぱり系のサードであるが、しかしそれでもやはり美しい声とメロディは、Judee Sillの音楽以外の何物でもないのであった。デモなどは音質はまあ、アレだとしても非常にシンプルなバッキングなのに、何故か完成作品と比べても遜色ないのは、やはりこの人の声とメロディ、これらの賜物なのであろう。なかなかにドラマティック且つ悲劇的な人生を歩んだ彼女であるが、そういうバックグラウンド抜きでも充分に感動させられるのは実に当然のことながら、圧倒的な彼女の音楽の持つ力故、であろう。しかしこの、ピアノ大フィーチャーであるサードアルバムの収録曲をカヴァーしたClammbonは流石だなあ、と今更思ったりした。