There She Goes

Harlem Shuffle Vol.2 2006.12.1.(Fri)@Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,000 ( 1 Drink )

●Guest DJ●
鳥井本英樹(SINDBAD)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft::  http://www.clubshaft.com/
HIGHCONTRAST::  http://www.vividsound.co.jp/highcontrast/

よろしくお願いします!!!

これからどんどん寒くなっていくわけである。今年は何かよい感じの外套が欲しいなあ、とぼんやり思う私なのである。

一応冬用の外套があるのだが、どうにも重いのである。暖かいことは暖かいし、良いのだが、重い。結構着て歩くと何か疲れてしまう(それは流石に言いすぎか)ような、そういう感じのものである。

やはり中にある程度着ていて、その上から着てもモコモコせず、且つ重くないような、そういう外套を所望するものである。

というような思いを胸に、先日非常に珍しいことであるが洋服屋を覗いてみて、そして試着してみて、気づいたことがある。軽くて暖かいものは高い、ということである。つまりそれは裏を返せば私が今まで着ていたようなコートは重くて暖かいわけであって、安いものばかりである、ということにもなる。

かような厳然たる事実に直面してしまって、今冬も良い感じの外套を手に入れることは半ば諦めかけているのだが、やはり清水の舞台から落っこちる覚悟で、一発ガツンと行くべきなのだろうか。でもなあ、洋服にそこまでお金をかけるのって・・・、と多分常人の半分以下くらいしかお金かけたことがないのに逡巡してしまう私であった。宝くじでも当たればそんなことで思い悩む必要もないのであるが。

ということで洋服を買わずにThe La'sの「BBC In Session」を買ってきた次第である。これはタイトルどおり、BBCのラジオ番組に於けるスタジオライヴを収めたアルバムである。自分らで気に入っていない、というファーストアルバム以来リリースがない彼らなので、じゃあこのスタジオライヴの方が理想とする音に近いのだろうか、という気になるではないか。あ、そういえば復活して来日ライヴとかしてたが、その後はどうなったのか・・・。そもそも件のファーストもかなりシンプルなアルバムであるので、スタジオライヴでもあまり変わりはしない。若干のアレンジの差がある程度か。しかし。だがしかし。ファーストでは良い感じに収まっていた若干の荒々しさが、こちらのアルバムでは結構際立っている。唸りをあげるエレキギターだとか、暴力的なまでにジャカジャカいうストロークをかき鳴らすアクースティックギターであるとか、たとえば「Feelin'」の間奏における若干のリズムの変化であるとか、つまりファーストアルバムよりもよりダイナミックな演奏がしっかりと収められているから、これは必携のアルバムかも知れない。また、アルバムには収録されていないシングルのカップリング曲等も収録されていてうれしい。個人的にはとんでもない音質のデモヴァージョンでシングル「Timeless Melody」のカップリングとして入っていた名曲「Over」が入っているのに泣かされた。こうして聴いてみるとThe La'sはメロディのよさはもちろんのことながら、リズム、というかビートが凄く面白い。ストレートにまっすぐ進んでいくというよりは、のたうちながら進んでいくような、そういうビートなのである。そういう発見もできるナイスなスタジオライヴ盤と言えるであろう。ファーストアルバムと同じくらい、もしかしたらそれ以上に重要な作品かも知れない。