Margaret Vs. Pauline

Harlem Shuffle Vol.2 2006.12.1.(Fri)@Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,000 ( 1 Drink )

●Guest DJ●
鳥井本英樹(SINDBAD)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft::  http://www.clubshaft.com/
HIGHCONTRAST::  http://www.vividsound.co.jp/highcontrast/

よろしくお願いします!!!

そういえば、7月くらいに嫌々仕事で嫌々キャンプしてきたときに、蚊と思しき虫に刺された足、というか脛の部分であるが、まだ痒いのである。もう3ヶ月だぜ!!3ヶ月間痒すぎるなんて、酷すぎる!もう山を焼き払って虫けらどもを殲滅せよ、と私が独裁者なら叫びたいところである。

ということで、私の驚異的な自然治癒力でもって治す予定が狂って3ヶ月も痒いままなので、仕方なく病院に行ってきたのであった。痒み止めの薬を貰い、塗る薬を貰い、そして患部に薬を塗布してガーゼ巻いて包帯巻いて、以上、であった。

ということで実は1週間近くその状態の足のまま暮らしているのだが、まあ、以前より見た目的には落ち着いてきたように見える。以前は刺されたところを中心に赤紫色の腫れのようなものがあり、嫁入り前のお嬢さんだったら絶対将来を悲観してしまうような、そういう凄惨な状態だったが、かなり色は薄くなり刺されたところもなんか、薄い膜のようなものができてきたような、そんな気がする。

しかし、夜になって包帯を外してみたりすると、これがまた痒くなるからもう気が狂いそうである。どうやらズボンが擦れたりすると痒みが勃発するようなので、つまりこの秋も深まり肌寒くなってきたこの季節に短パンで暮らせ、ということなのか、と殺伐とした気分になってくる。薬もしっかりと飲んでいるし、塗っているのにこの体たらく、一体いつになれば収束するのか。

まあ、それはそれとして、この足のお陰で包帯の巻き方のコツを覚えたのが唯一の良かった点かも知れぬ。最初はガーゼを貼って、その上を足首の方から膝に向けて、つまり上に向けてぐるぐると巻いていったのだが、そうすると次の日の朝にはもうずるずると包帯が全て足首の方に下がってきてしまい、患部が思いっきり露出する状態になってしまった。そりゃあ自分は不器用であるから仕方がない、とは思ったものの、あんまりである。色々きつく巻いてみたり、テープでがっつりと止めてみたりしたのだが、結局ダメであった。そこで、発想の転換、ということで膝の方から足首の方へ、つまり上から下へ、とぐるぐるに巻きながら進んでいってみたところ、これが実に不思議なことに全く包帯がずれないのである。不思議だ。世の中、まだまだ身近に研究せねばないことは残っているのだのう、とお料理に続き深く考えさせられた出来事であった。

しかし何だかんだ言ってここ数年、年に1,2回は外科にお世話になっている自分は果たしてどうなんだろうか。大丈夫なんだろうか。Neko Caseの「Fox Confessor Brings The Flood」を聴く。邦題は「キツネにつままれたニーコ」である。ジャケも違うのね。まあ私は輸入盤で入手したからあまり関係ないのだが。さて、オルタナカントリー、とかそういうどうしようもない呼称で呼ばれてしまうジャンルに落とし込まれがちな彼女であるが、今作はそんなこと関係ないぜ、といわんばかりの痛快な傑作なのである。バックにはThe BandのGarth Hudsonや、Giant SandのHowe Gelb、Calexicoのメンバーなど腕達者が集結し手堅い演奏を聴かせてくれている。今作では最早ゴスペル的なノリも時折顔を出し、非常に広がりのある音世界を聴かせてくれるのだが、何よりメロディが実にポップ、且つ高揚感溢れる感じで、何か知らんが無性に感動してしまう、感極まる、そういうメロディの応酬である。まあ、カントリーの匂いも微妙にはするのだが、それ以上にずっとずっと王道のアメリカンロック・ポップスに近い感じを受ける。加えて齢36のNeko嬢のヴォーカルがまた実に伸びやかで清々しい。晴れた秋空のようなスカッと抜ける感じで、そこが一番の聴き所かも知れない。傑作である。しかしANTIレーベルからのリリースには、本気で外れがなくて逆に恐ろしいくらいである。