Automatic

そういえば、今更なのだがはてなで書きNagり始めてから、気づくと1年以上経っていた。確か去年の9月にこちらに移行してきたのだからそういうことである。今や10月なわけであるからして。

その前までlivedoorで3年弱、ということはこのNag3ももうちょいで4年目に突入するということである。かなり偶然からスタートしたこのNag3も当時は「ブログ」とかそういう言葉もなく、単なるネット上の日記という位置付けだったのだが、様々な時代の波にもまれ、いつの間にやらブログ、とやらになってしまっていた。

しかしまあ、自分で言うのもなんだがグダグダに始まり、そしてグダグダなテンションのまま、そしてグダグダと書き続けて約4年、というのはなかなか大したものだなあ、自分。最近は自分で「こういうことやりましたよ!」と言わないとなかなか気づかれない世の中みたいなので(昨日の内容参照)、敢えてこうして言っているのだが。何か公開しているからには、読んだ人の生きるヒントになるような、スピリチュアルなカウンセリングができるような、壺だの掛け軸だの印鑑だの売りつけるような、そういうものであればこのNag3も良いのだろうが、どうもそうでもなく単なるボヤキ大会をグズグズ公開しているようなもので、たまにいたたまれない気持ちになったりする。でもどうも、そういう気持ちも長続きしないもので、結局は元の木阿弥、こういう内容になってしまって今日も終えるのであった。

まあ、まだ続けると思いますので、皆様よろしくお願いいたします。Chris Whitleyの「Terra Incognita」を聴く。97年のサードアルバムである。彼は残念なことにもう故人なのであるが、その逝去の報ですらあまり目にすることはなかったので寂しい限りである。このアルバムにはDaniel LanoisやMelvin Gibbs、意外なところでは元Controtions,Bush TetrasのPat Placeが参加している。して、その音楽なのであるが、これがもうずばりロック、としか言いようがない音楽である。アメリカンロック、である。ただし。彼自身パンクやらブルーズやらジャズやらサティやら民族音楽やら、めちゃくちゃ色々なものに影響を受けてしまっているような人なので、その音は異常に深い。ブルージーなフレーズだなあ、とか思ってもその音色は異様なファズりっぷりでぶっとかったりする。そういえばこれの前のセカンドアルバムではThe Jesus And Mary Chainの「Some Candy Talking」をカヴァーしたりしていたし。ライヴでは何かKraftwerkのカヴァーやった、とかいう話を聞いたこともある。ということで一筋縄ではいかない音ではあるが、その反目、実にシンプルであって、凄くとっつきやすいのである。とくに今作はポップでキャッチーなラインを持つ曲がガンガン耳に飛び込んでくる強力な作品になっている。こういうシンプルな音楽というのは派手さはないから、なかなかドカーンと大ブレイクしたり、ということにならなかったのは実に、悲しいながらも頷ける話ではあるが、彼の男らしく潔いヴォーカルや、重厚に層を成すギター中心のサウンドにはやっぱり抗えない魅力があるのだった。