Get Myself Into It

最近家では、ついついパスタのペペロンチーノばっかり作ってしまうのである。

何よりお手軽であるし、味もシンプルな故に飽きが来ない。よくもまあ、こんなナイスなものを考え付いたものだなあ、と感心しながらモリモリ食べたりしている。

しかし、実はその筋の話によると、シンプルながら一番難しい、とか言われているらしい。なるほど、誤魔化しが効かないのであろう。私はたまに冷蔵庫にあれば、タコを入れたりベーコンを入れたりキャベツを入れたり、とかしているが基本的にはオリーヴオイルにニンニクに唐辛子に塩コショウ、である。

という異常にシンプルな料理であるから、たまにはニンニクをみじん切りではなくスライスして入れたらどうなるだろう、と実験的にやってみたのであるが、オリーヴオイルがかなり高温になり、パスタを投入すると同時に思いっ切りはねまくって焦った。考察:みじん切りではないからニンニクが全体に行き渡らず、それ故オリーヴオイルが高温になったためと思われる。結果:美味しかった。

また、先日はパスタを茹でる前からオリーヴオイルにニンニク(今度はみじん切り)と唐辛子を投入して、茹で上がる4分前から熱し始めたのだった。別に意図はなく、単に準備しておいた、程度だったのだが、出来上がったものは大層辛く、パンチの効いた一品であった。考察:オリーヴオイルに思いっきり唐辛子の辛味が移ったためと思われる。結果:辛いが美味しかった。

んー深いのう。私なぞ料理に関しては本当にズブの素人も良いところなので、いちいち「これは何でだろう」とか考えるだけで面白すぎる。多分私以外の世界中の人々はそんなことにとっくに気づいていることであろうが、私にしてみれば一々新鮮で、まだまだ研究しないとなあ、と決意を新たにさせられるのである。

多分、今私の人生で一番私がやる気を注いでいることであるのには間違いない。あんまり面白いことも他にはないものであるし。

と何かアレなまとめであるが、The Raptureの「Pieces Of The People We Love」を聴いたりするのはとても面白い。ミニアルバムも入れればもう4作目なのである。前作はいきなり話題になった中でのリリースだったが、今聴いてみるとちょっと詰めが甘い曲がちらほらあるなあ、という感想を持ったりする。良くも悪くも「House Of Jealous Lovers」がガツーン、となってしまっているが故に。それと比して今作は粒揃いの楽曲が詰まっていて、アルバムトータルとしてとても楽しめる。メロディがしっかりとしていて、且つそれを支えるバンドの体力がしっかりとしていることがはっきりと分かる力作である。打ち込みのドラムマシーンも入っているが、大仰なものではなく、あくまで淡々としている。その上でうなるベースやギターが更に凶暴に暴れたり、ということで非常に広がりがある。そして今作ではミニマルな中で最大限のグルーヴ(!)を出そうとしているような感じがあり、そこが凄く面白いと思うのだ。って言うかヴォーカルが凄く良い。元々好きなヴォーカルではあったが、今作は更に表情豊かでたまらない。ハイプでもなんでもなく力のあるバンドだ、ということが証明されたわけである。間違いなく傑作。