Stop Killing Me

識者に問う。

クレソンの育て方って難しいのであろうか。以前数ヶ月前に我が家で栽培を始めたバジルとクレソンについてであるが、バジルはすくすく伸び、料理の際にはベランダからちぎって洗って使う、とかいう素敵なことができるまでになった。やっぱり摘みたては香りが違うとか何とか、何かそういう生意気なことが言えるくらいまでになったのだ。

しかし、しかしだ。クレソンがくったりしたまま死滅したようになってしまい、頑張って水をあげたりなんだりしてもダメである。しかし、そこで何か新しい芽生えがあり、喜び勇んでせっせと水をやっていたらクレソンとは似ても似つかぬ、謎のクローバーのようなものが生えてきたので焦った。単なる雑草が生えてきたのであった。昭和天皇によると雑草という植物はない、らしいのだが無学な私にしてみれば単なる雑草なのである。

これでクレソン添えの料理が遠のいてしまったわけであるが、最早万策尽きたので識者の皆さんに問いたい、と思い筆を取った次第である。筆なぞ取っていないのはご存知かとは思うが。クレソン、どこにどう注意すればすくすく育ってくれるのでしょうか。

ご回答お待ちしております、ということでThe Primitivesの「Buzz Buzz Buzz」を聴く。今では再評価も何もあったもんではなく忘却の彼方へと追いやられてしまいそうな彼らではあるが、私は片時も忘れたことはない、というか、忘れることなぞ決してできない素晴らしいバンドであった。Coaltar Of The Deepersなんて2曲もカヴァーしているではないか、と言ってもあまりパンチはないかも知れない。この2枚組コンピはメジャーのRCAに移籍する前、つまり自らのレーベル、Lazyにいた頃の音源を纏めたものである。蛇足ながらLazyと言えばMy Bloody ValentineにBirdlandにSee See Riderですね。このインディ期のThe Primitivesのコンピとしては89年にリリースされた1枚ものがあるが、それで既に音源的にはコンプリートな筈である。はて、何故2枚組・・・?と訝しく思ったがスタジオライヴとライヴががっつりと収録されているのであった。なるほど。しかし彼らの音楽は本当に単純明快である。曲は大体3分以内、やかましいギターと60年代風といえばそうかもしれないどこまでもポップなメロディ、可愛らしい女性ヴォーカル、と本当に突っ込みようがないくらいシンプルで真っ直ぐなロックンロールである。The Jesus And Mary Chainから暗さを除いて女性ヴォーカルにしたような、そういう印象もある。しかし本当に曲が良くて、久々に聴いたにもかかわらず熱狂的に興奮してしまった。正直ライヴ音源は下手で、なかなかアレなのだが、そういうもんじゃなかったのか、インディって!と逆に開き直って愛でてしまいたくなるような、そういう魅力に溢れている。The Primitivesと言えばShebangもカヴァーした「Crash」がロンドンナイト界隈でもいまだに大人気のようであるが、そこに至るまでの足跡をさらっと確認できる、お得な、そして爽快且つ痛快なコンピである。