Thunder On The Mountain

tdsgk2006-08-30


私はよく筋を違える人間なのである。寝違えることは日常茶飯事、今は肩甲骨の脇が痛くて何をするにもあいててて、である。

これはつまりだな、疲労が蓄積しているからこういうことが起きるのであって、根本的に治すにはやはり長期休暇が必要だなあ、とか調子良いこと言うこともできるが、やはり運動不足なのであろう。日常的に身体の色々な部位を動かしていればバランスが取れて、こういう苦しみからも解放され、人生に喜びが満ち、恒久的な幸せを得ることができるのかも知れない。

と上記のような幻想を持つ人が多いが故にカルト教団は、スポーツとかヨガとかのサークルを装ってがんがん勧誘して大きくなっていけたのだろうなあ、とふと思った。上のテンションだったら私もすぐさまカルト入りしてもおかしくないし。

話が逸れた。しかし実際問題、なかなか運動不足を解消するのは難しい。いくら私の職業が体力勝負のガテン系と言えども、運動不足を解消するまでには至らないのである。こんなに日々疲労しているというのに!

やはり自転車で出勤とか、そういうドラスティックなことをしないといけないものなのだろうか。しかしそんなことしたらたぶん仕事にならないし、職場に着いた瞬間に、全てのやる気をなくしてタクシーに自転車乗せて帰宅することだろうと思う。それでは本末転倒である。ジムは金がかかって言語道断、と考えるような私であるからして、筋違えの苦しみから解放され、人生に喜びが満ち、恒久的な幸せを得られるのはいつの日なのだろうか。

と書きながらも痛い。Bob Dylanの「Modern Times」を聴く。5年ぶりの新作である。遂に私もリアルタイムで彼の新作を購入する日が来たのである。これは多分に隣県に住む高校の同級生である、本名はジマーマン、というか廃墟の街、というかウッドストックでのバイク事故で九死に一生を得た男の影響、というか洗脳が大きく陰を落としているに違いない。さて、この新作であるが、結構長尺の曲が多くなかなかの大作という印象を受ける。しかしピーター・バラカン氏も新聞のレヴューで指摘していたとおり、非常にスウィートなメロディを持つポップな曲が多く、一度聴いただけでも頭に残る、そんな曲が多くて驚く。もちろんカントリー〜ブルーズ色は濃く、まったくうわっついたこともないのだが、非常にゆったりとしていて、且つ軽やかな印象を受ける。65歳の人が作ったアルバムに軽やかも何もないかも知れないが、少なくとも私はそう思ったのだった。何か愛らしい傑作。と言っておきながらラスト曲では琴線に触れるメロディが畳み掛けてきて泣かせられる。しかしDylan御大のヴォーカルは更にしわがれ、Tom Waitsとタメを張るようなものすごいクセがある声になっているのだが、それすらも勿論一部として愛することができるようになってしまったのだった。ところでこのジャケってLunaのシングル「Hedgehog」と同じですよね?