Pure

野本かりあ at Caramel London Star☆
DATE :2006 8/26(sat)
    19:00start 24:00closed
    at Caramel London Star
PRICE:Door 3,000yen(2drink)
    ADV 2,500yen(2drink) ☆前売りは限定50枚☆

LIVE :野本かりあ (columbia*readymade)
DJ's :野本かりあ,菅井ヒロシ,
   tdsgk,noriconne,geeepang他

しかし私は果たして「生」を全うしているのだろうか。

もしかしたらもっと旅をし、見聞を広め、もっと色々なことに興味を持って、そして深く調べ、もっと様々なものを愛し、人を愛し、などなどしていたら全うできている、とか実感できるのだろうか。少なくとも私は多分、4割も全うしていないに違いない。

最近色々な人とか、話とかに触れるにつけ、ああこういう人は全うしているんだろうなあ、凄いな、とか思わされることが多々ある。それに比して自分は果たしてどうなのだろうか、とかたまに考えたりする。

まあ基本的に私は絶対的に生きている、ということにしているので他人のことなぞあまり気にはしていないのであるが、時折ふと振り返ってみると、ということがあったりする。そういう瞬間に上記のような思いは襲ってくるわけである。

私なぞ基本的には、積極的に見聞を広めようとしたり旅をしようとしたりあまり深く調べようとしたり様々なものやら人やら愛したりしようとはしない人間なので、つまりは真逆に生きてみたらどうなっていたのかな、という思いがあるわけである。それはそれで全うできているかはわからないが、何か今の私は全うできていないような気がしてならなかったりもするのである。

しかしこれからの人生でそうすれば良いさ、という話もあるが、まあ、人間なかなか変わらないものであるから。ちょっとは心の片隅にでも留めておこうではないか。多分留めておくだけで、決して思い出したりしなさそうであるが。

まあ、早い話が何か今日から仕事再開で疲れたんだな。ということでThe Lightning Seedsのベスト盤を聴く。勿論私はIan Broudieのプロデュースした作品はかなり聴いてきた。そしていまだに聴いている。だがしかし、このThe Lightning Seedsはあまり真面目に聴いていなかったのだ。シングル数曲は耳にしていたが、何か打ち込み具合が・・・、とかヴォーカルがちょっと弱いかな・・・、とか昔まだ無学な石ころだった頃に感じた印象があってさほど熱くなかったわけである。ああ、やはり私は馬鹿であった。こんなに素晴らしい音楽をスルーしてきていただなんて!!そう、こういうことがあったから今日のNag3の内容はこういうことになった次第である、と断言しても良いくらいに衝撃を受けたのだった。こんなに凄い、切なくもそして楽しいメロディ連発のベスト盤なんて、まず他に類を見ないだろう、と断言できるくらいの次から次への名曲オンパレードで即死してしまった。The Turtlesのカヴァーも思いっきりオリジナルにしか聴こえないぐらいの勢いでバンバン聴けてしまう。何か「最近何聴いてもつまらなくて」とかそういう贅沢なことを言っている暇があったらこのアルバムを聴かなければいけないはずだ、と無駄に強気になってしまっても仕方がない、まさに名曲集。朝聴いたら一日中メロディが頭を巡って仕方がない、そんな幸せな経験もできる。Ianのソロも聴かなきゃなあ・・・。数曲でTerry Hallと共作しているが、まさにTerry節とIan節の融合で、こんな凄いことってあるんだ、と何か変な宗教に取りつかれてしまった人みたいな気持ちも味わえる。そして音楽って素晴らしい、とかまるでイタイ人のようなことも平然と言えてしまう。色々な意味で鉄槌を振り下ろされた気分である。