Gamera

野本かりあ at Caramel London Star☆
DATE :2006 8/26(sat)
    19:00start 24:00closed
    at Caramel London Star
PRICE:Door 3,000yen(2drink)
    ADV 2,500yen(2drink) ☆前売りは限定50枚☆

LIVE :野本かりあ (columbia*readymade)
DJ's :野本かりあ,菅井ヒロシ,
   tdsgk,noriconne,geeepang他

しかし仙台ではもう夏は終わってしまったのであろうか。

さすがに長袖とかそこまでは至らぬものの、もう何か日中カーッと暑くなっても夜はスーッと涼しい、という日々である。今年の夏は私は何をしていたのであろうか。もしかしたらまだ終わってないのかも知れないが、夏の総決算をしてしまいたくなるような、そんな感じである。

でも実際、何もしていない。否、していることはしているのだが、何か「夏だから」ということを全くしていない。スイカ、食べてない。ビアガーデン、行ってない。海、入ってない。かき氷、食べてない。まあ、別にそれらは今思いついただけのことで、実際に恋しいか、と問われればまあ、それほどでも・・・、という感じである。

そうだなあ、今年の夏は何が印象深いか、と言うとどこも売り切れで泣きそうになり、半ば諦めかけていたMBの5枚組みアーカイヴスを入手できたことだろうか。極めて健康的な夏の思い出、である。

Tortoiseの「A Lazarus Taxon」を聴く。CD3枚とDVD1枚のボックスセットである。しかし何とも優しい価格設定で泣ける。こんな凄い内容で3500円、というのは感動的である。Bonnie Pinkのベストの通常盤とほぼ同じである。どちらも素晴らしい、ということに間違いはないのだが。さて、これは日本盤のボートラとかDuophonicからのシングルとか、ツアー用のシングルとか、Joy Divisionトリビュート参加曲、とかそういうシングルのみの発表だった曲とかコンピ収録曲、そしてファーストアルバムの後に出た限定リミックスアルバム、とかを収録したお得なコンピである。そう、お得なのである。しかし私は大体頑張って集めたりしたので、くぬうー、という嬉しさと悔しさが混じった気持ちで一杯である。実はTortoiseは実にメロディアスな展開が多いのである。所謂ポストロックだの何だの言われるシーンの率先者として捉えられる彼らではあるが、ここで聴けるのは実に人懐っこい表情の曲の連続、なのである。と書いておいてなんだが、同時にかなりデコンストラクション的な作品も多く、Autechreによるリミックスとか、丁度「TNT」の頃の音源はかなりパーツの組み合わせ、そして破壊、そして再構築、みたいな勢いが感じられるナンバーもある。しかしそのメロディアスな側面と「ぶったぎった感」バリバリの実験結果が無理なく共存できる、そこがTortoiseの面白いところであり、そんなところもこのボックスからは感じ取れるのである。久々に盛り上がりました。