Hellfire

皆様お元気でしたでしょうか。お久しぶりでございます。

野本かりあ at Caramel London Star☆
DATE :2006 8/26(sat)
    19:00start 24:00closed
    at Caramel London Star
PRICE:Door 3,000yen(2drink)
    ADV 2,500yen(2drink) ☆前売りは限定50枚☆

LIVE :野本かりあ (columbia*readymade)
DJ's :野本かりあ,菅井ヒロシ,
   tdsgk,noriconne,geeepang他

さて、私は何気に昔話系、童話系の刷り込みが大きいようである。別に今また読んでいる、とかそういうのは全くないのであるが、時に思い出したりするのである。

私の大好きな話に以下のようなものがある。

昔自称姫①と自称姫②が「私が姫よ!」「いえ、私が姫よ!!」とどちらが本物の姫かで争っていました。どちらかが偽者なのはわかっているのですが、それがどちらなのか誰もわからないのです。このままではいけない。

「ではまあ今日のところは置いておいて。まずはどうぞベッドを2個用意しましたのでそちらでお休みください」と賢者が言って、自称姫①も自称姫②も眠るのでした。

明くる朝「寝心地はどうでしたか?」と賢者。「ええ、ぐっすり眠れましたわ」と自称姫①。「何かちょっと寝心地があまりよろしくなくて、背中の辺りが痛くてちょっと眠れなかったですわ」と自称姫②。

そこで賢者は「実はベッドのマットの下に豆を入れていたのです。そんなごつごつしたベッドでぐっすりと眠れてしまう、自称姫①!貴様偽者だな!」「あーれー!」と自称姫①。

という話が大好きなのだけれども、コレ、誰の話だったのだろうか。そしてこの話、身の回りで知っている人がいない。もしかしてなんだ、これは自作の童話、っていうか私の妄想童話!?

とまあ、それは置いておいて。何故こんな話をしたかと言うと4泊5日の長きに渡って滞在した宿舎のベッドがどうもよろしくなく、腰が痛くなってしまったのだ。だから、上の話を思い出したりして。どうやら私も本物の姫のようである。ドラァグ、ではないのだが。

John Zornの「Moonchild」を聴く。何でもアルトーやらクロウリーやらヴァレーズにインスパイアされた作品らしいが、一体どんなインスピレーションを・・・。ベースと声とドラムスのための作品、ということでZornさんの印象的なサクソフォーンは入っていない。しかしヴォイスはMike Patton、ベースはTrevor Dunn、そしてドラムスにはあのJoey Baron、ということでこれはもう聴かなくてもド迫力であるのは自明である。しかし聴いてみると想像以上にド迫力でのけぞりまくりである。限界突破のPatton氏のヴォイスにうねるぶっといベース、そしてどんなリズムも叩く男Joey氏の超絶ドラミングで、Naked City的な展開を見せるかと思えば、John ZornNatoレーベルから出たコンピにBlind Idiot Godと一緒にやった曲で参加したときのような重く苦しい地を這うような曲もあり、実にシンプルな構成ながらとんでもなくヴァラエティ豊かな世界で感動させられる。って言うか泣ける。まず何よりJoey Baronの超絶なドラミングが本当に凄すぎる。しかしJohn Zornって本当に、こういう極端なまでにハードなメタリックな音楽がやっぱり好きなのだなあ、と痛感。聴いているだけで汗が噴き出す、激しくあっつい作品。