Ascension

野本かりあ at Caramel London Star☆
DATE :2006 8/26(sat)
    19:00start 24:00closed
    at Caramel London Star
PRICE:Door 3,000yen(2drink)
    ADV 2,500yen(2drink) ☆前売りは限定50枚☆

LIVE :野本かりあ (columbia*readymade)
DJ's :野本かりあ,菅井ヒロシ,
   tdsgk,noriconne,geeepang他

昨夜はちょいと疲労でお休みしてしまったのであった。

そしてこんなに泊りがけのお出かけとか億劫で、且つ仕事で出かけるなんて死ぬほど憎らしい、と常日頃考えている私であるのに、明日から日曜日まで留守にするので、多分ちょっと日曜日くらいまではお休みするかと思います。その間コメントでも何でもやっちゃってください。スパムはノーサンキュー、でございますが。

さて『銀星倶楽部』のノイズ特集なぞをこのあっつい最中に熟読する日々なのであるが、TGの母体となったクームトランスミッションズそしてPsychic TVの例の教団、その他にもCome org周辺やらZos Kiaやら、SPKやら、何故ここまでセックスやら死やらへの執着が凄いのだろうか、と思いつつ読んでいたのであった。

やはりそれくらいのテンションが所謂ノイズ、とか言われる音楽の周辺には漲っているのだなあ、と痛感すると同時に、それらの過剰な思いが、所謂ノイズという形で表出するものなのだろうか。ということで送り手、そして送り出されるものにもそういうテンションが漲るのなら、受け手もそれくらいの執着やらテンションやらで臨まねばならないのだろうか。

と言いながら、日頃所謂ノイズものを爆音で聴きながら日曜日にお掃除したりお料理したりしている私は、どうなのだろうか。正しい受容の仕方をしているのだろうか、と疑問に思えたりもするのだった。しかし思えば、真逆のベクトルでそのテンションとバランスを取っているのかも知れない、と思い至った次第である。

んー『銀星倶楽部』、面白いなあ。ということでCoilの「The Angelic Conversation」を聴く。一応我が愛しの彼らも、『銀星倶楽部』ではノイズとして紹介されているのだが、そうなのか。わからぬのう、音楽のジャンル分けというものは。この作品は当然ながらDerek Jarmanの同名映画のサントラであるが、初期の「How To Destroy Angels」をベースに作られているらしい。「How To〜」は17分の1曲であるが、このサントラはそのサウンド要素と様々なものを組み合わせて全11曲となっている。水の音やら台詞やらメタルの響き、など様々なものが入ってきては消え、全体としては至極静謐な世界になっている。しかしそれが軽く聴き流せる筈もなく、やはりどうしてもCoil作品に必ず付きまとう重苦しさはしっかりとある。その重苦しさはDerek Jarmanの独特の陰のある画と相俟って映画ではとんでもなく大変なことになっていたのだが、作品としてこの音楽だけを聴いても、耳に直接飛び込んでくるというよりは、耳の周りをくすぐって、その後そろりそろりと入り込んでくる、そういった遠慮深い、しかし他ではなかなか体験することのできない世界が提示されていて、やはり興奮する。やはりこう、ドキドキしたり興奮したりしているうちは音楽聴き続けたいものだのう、と非常にポジティヴな意見を持ったりするのだが、そのきっかけがCoilだったりするところが、私の私たる由縁、なのか。