Tower Of Song

↓このイヴェントは22時からです!そしてこの日はラウンジを通らないとフロアに行けない、という状態らしい。ということは逃げ場のない音楽地帯がフロアとラウンジで展開される、ということらしい。しかも日頃かけないヤバイのを、というリクエストも来た。そういうのは・・・、ちょっと私・・・、大好きである!

DADA DANCE 2006.8.4.(Fri.)@ADD
2000YEN/2Drink 22:00〜

DJ:AKILLAVENUE
 DOUBLE DEATH AND CLEANING CITY
 SUK"URU
 TEPPEI OMORI

LOUNGE:TDSGK.DOON(DEJAVU)

そしてこんな感じで↓

野本かりあ at Caramel London Star☆
DATE :2006 8/26(sat)
    19:00start 24:00closed
    at Caramel London Star
PRICE:Door 3,000yen(2drink)
    ADV 2,500yen(2drink) ☆前売りは限定50枚☆

LIVE :野本かりあ (columbia*readymade)
DJ's :野本かりあ,菅井ヒロシ,
   tdsgk,noriconne,geeepang他

私はLeonard Cohenが好きである。大好きである。アルバム全部は残念ながら所有していないが、粗方聴いているように思う。今日はネタがないのではなく、Leonard Cohenのことを越えるようなことは今の私の頭の中にはないのだ。

独特の低いヴォイスで、隠喩に満ちた、時に優しく、時に残酷で、時にエロティークな歌詞をセンティメンタル過剰とでも言うべきメロディに乗せて歌われた日には、発狂するくらい興奮するのが正しい人間なのではないか、と常日頃思っている。以前「パーティでLeonard Cohenなんかかけるなよ、暗くなる、とか言われるけど僕は暗くならないよ」とNick Caveは言っていた。彼は間違いない。寧ろ間違っているのは、暗くなる、とか言って自分だけその世界から逃れようとする弱虫の方だ、と私は常日頃思っている。

今日は些か独断が過ぎるきらいがあるが、この勢いは何か面白いからたまには良いと思う。そんなわけでことあるごとにLeonard Cohenのアルバムをとっかえひっかえ聴いている私であるが、世界にはそういう方は大勢いらっしゃるようである。「I'm Your Fan」というアルバムがある。フランスの雑誌が企画したLeonard Cohenのトリビュートアルバムで、91年の作品である。ちなみに邦題は「僕たちレナード・コーエンの大ファンです」。間違いない邦題だ・・・。まさに天才の所業。内容はREMからPixiesからLloyd ColeからThe House Of Loveから上記Nick CaveからJohn CaleからPeter AstorからThe Lilac TimeからJamesからIan McCulloch、と私のアイドル達が大集合の大変なアルバムである。これがまたどの曲も愛情たっぷりに、しかも各自の色をしっかりと出しつつやっているのだから、私の中では殿堂入りの作品なのである。上記アーティスト名にピンと来てまだ聴いていない方がいらっしゃったら、是非騙されたと思って一聴をおススメしたい、と珍しくおこがましくも大推薦したい作品である。曲はLeonard Cohenの曲だから名曲だらけだし、しかも各自の色が出ているわけだから満足できないことがあろうか、いやない。

実はこの作品の次にメジャー寄りのアーティストによるカヴァー集も出ているのだが未聴。悪いはずはないのだけれども。

さて、そしてここにまた超弩級のLeonard Cohenのカヴァーアルバムが登場したのである。「I'm Your Man」という88年の彼の作品と全く同じタイトルの作品である。Leonard Cohenトリビュートライヴの模様を収めたドキュメンタリー映画のサントラ、という形を取っているが、Hal Willnerプロデュースで、悪い作品なわけないのだ。内容は1曲を除いてそのトリビュートライヴからの音源なのだが、面子がこれまた。Martha Wainwright、Rufus Wainwrightの兄妹にその母親&おばさんのKate And Anna McGarrigle、Antony、Jarvis Cocker、Beth Orton、またもや登場Nick Cave、などなどなど、本当に素晴らしい面子が参加していて、しかもLeonard Cohenのバックバンドのメンバーによる演奏をバックに思い思いに歌い上げているのだから悶死、である。ライヴだし、バンドがバンド故に突拍子もない解釈などあろうはずもないのだが、しかしそれでも各自が思い思いにアレンジを変え、自分の声と歌い方でLeonard Cohenを解釈している、そのあり方がまず素晴らしい。やはりどいつもこいつも非凡な解釈っぷりを見せ付けていて、どれも楽しめるのだがNick Caveの2曲の解釈は愛情が感じられ、且つ重みも感じられる。流石ソロ第一弾アルバムFrom Her to Eternityの1曲目に「Avalanche」のカヴァーを持ってくる男は違う。またRufus氏やAntony氏は各々のヴォーカルが映えまくり過ぎで、あれ、これはカヴァーか?と思えるほどである。ということで超大満足の作品。泣ける。とか言っておきながら、1曲だけライヴではなく、U2とLeonard Cohen本人が共演しているのだが、これはちょっと好き嫌いの分かれるところだろうなあ、と思った。勿論悪いわけないのだが、ちょっとこの作品に於いては浮いてしまうかな、と。まあ、それもご愛嬌か、と。曲は悪いわけないのだから楽しんで聴けるのだけれども。とまあ、色々書いたが、今年の下半期の大事な作品の1枚であることは間違いない。

さて、こうなってくるとMadeleine PeyrouxCareless LoveとかSIONSONGSとかJohnny CashAmerican RecordingsとかThe Jesus And Mary ChainRollercoaster E.P.とか、色々なアーティストによるカヴァーもまとめて聴きたくなってきてしまって困ってしまう。眠れない・・・。