Manchester

"AOBA NU NOISE"

07/25(tue) @SHAFT
19:00〜25:00 1000yen(1d)

BAND act
●-W-(Waikiki Champions)
http://waikiki-champions.hp.infoseek.co.jp/w.shtml
●HIDARITE
●AVA

DJ's
●E-TALKING CREWs
 "KAAAANJI , TASHI-ROCK , MAIKOR"
●EVOL(LOVE RECORDS)

DADA DANCE 2006.8.4.(Fri.)@ADD
2000YEN/2Drink

DJ:AKILLAVENUE
 DOUBLE DEATH AND CLEANING CITY
 SUK"URU
 TEPPEI OMORI

LOUNGE:TDSGK.DOON(DEJAVU)

さて、以前、我が家のテレビは共同アンテナを使うと映りが悪くなる、という話をここでしたかのように思う。それは依然解決されていない。よっていまだに懐かしの室内アンテナが大活躍なわけである。悔しいのだけれども致し方ない。

まあ、良いさ、我が家にはスカパーがあるさ、見る番組がかなり限られているけれども、と思って日々暮らしていたわけである。今ではMusic On TVの「ナンバーワンTV」なるイカした番組も涙の最終回を迎えてしまい、「80年代洋楽ビデオ特集」しか私の心の拠り所はなくなってしまっていたのだけれども。

そんな中、今度は突如スカパーが「受信できません」のメッセージがテレビ画面に表れ、どのチャンネルも真っ暗になってしまった。アンテナを微調整したり、チューナーをリセットしたりしてもなんら改善されない。ということで悲しみに暮れる日々を送っている。おかげで私の唯一の心の拠り所の「80年代洋楽ビデオ特集」も見ることができず、全くにっちもさっちもいかない状況に置かれている。

こういう事態になってみると、今までの私の生活に於いて、かつてないほどにテレビが大きな位置を占め始めていたのだなあ、ということを痛感する。テレビをよく見るようになったのもここ数年、ましてやスカパーなぞこの1,2年の話なのだけれども、あっという間に心のベストテンを独占する勢いで生活に入り込んでいたのだなあ、と。これはちょっと考えてみると恐ろしいことだ。「不在にして存在の証明」というのはこの間のSyd Barrettの話ではないが、ちょっとテレビが不自由な状態になってその存在の大きさ、影響力の大きさ、そして恐ろしさを実感した次第である。

とはいえせいぜい「ぶらり途中下車の旅」と「80年代洋楽ビデオ特集」なのだけれどもね、私が魂焦がして見ていた番組っていうのは。それでもテレビの、生活に占める位置はでかいなあ、と感じるのだから、普通に昔からよくテレビを見て暮らしていた人々の中には、「生活=テレビ」って人もいるのではないか、と思わせられる。

別にそれが悪い、と言っているわけではないので誤解なきように。ただ、人間の心に、生活に色々上手いこと入り込んでくるものは多いものだなあ、とテレビに関してのみならず最近思う。良くも悪くも人間という生き物は、入り込まれっぱなしなんだなあ。

私の心にはThe Beautiful Southの「Superbi」が入り込んできた。久々のニューアルバムであるが、これは日本ではもう出ないのであろうか。それどころかAmazonでしか買えないのだろうか。いまや元The Housemartinsの、とか言う説明の方が余計なくらい、ベテランの域に達している彼らの新作である。実を言うとここ最近の彼らのアルバムは、円熟していてどこか抜けきらない、結構地味な印象が強かったのだが、デビューから17年くらい経った今作で、瑞々しさを取り戻しているのには結構やられた。今回も基本線はいつもどおりの、風通しの良いバンドサウンドに美メロ、なのだが、カントリー〜ブルーズ的な色合いが打ち出されたりして、またブラスアレンジが結構意外な展開を見せたり、とヴァラエティの豊かさが主にアレンジ面で感じられる。そう、だから昔の彼らのアルバムに必ずあったワクワク感、というものが良い具合に感じられ、んー頼もしいなあ、と唸った次第である。だからもう「イギリス本国では大人気だけれど日本では・・・」とかいう紹介のされ方をしてももう関係ないぜ、と開き直れるくらいの傑作、だと思うのだ。日本盤出なさそうな勢いではあるが。それにしても、ポップなメロディに乗っかったとんでもない歌詞を読んだりすると、いやいや相変わらずだなあ、と嬉しくなったりしてしまうのだった。