Truck Driving Man

"AOBA NU NOISE"

07/25(tue) @SHAFT
19:00〜25:00 1000yen(1d)

BAND act
●-W-(Waikiki Champions)
http://waikiki-champions.hp.infoseek.co.jp/w.shtml
●HIDARITE
●AVA

DJ's
●E-TALKING CREWs
 "KAAAANJI , TASHI-ROCK , MAIKOR"
●EVOL(LOVE RECORDS)

DADA DANCE 2006.8.4.(Fri.)@ADD
2000YEN/2Drink

DJ:AKILLAVENUE
 DOUBLE DEATH AND CLEANING CITY
 SUK"URU
 TEPPEI OMORI

LOUNGE:TDSGK.DOON(DEJAVU)

痒いんだ。

私の場合、2年くらい前には謎の痒みにこの季節襲われ、様々な薬品を試し、デリケートな部分に塗ったらあまりの刺激に脳天までズキューン、という経験もある。それ以降は落ち着いていたのだが、また痒いのだ。

しかし今回の痒みの原因ははっきりしているからまだ気が楽ではある。そう、あの陰惨な仕事キャンプの際に刺されまくった足のところなのであるからして。

帰って来た日、その次の日は、もう刺されたところが痛くて痛くて、座っている姿勢から立ち上がったり、はたまた立っている姿勢から座ったり、などという急な体勢の変化によって刺されたところがずきずきと痛み、それはそれは悲しい日々を送ったのだが、その痛みは消えたのでまずは一安心だったのである。ところが。

その後、ちょっと触ったりすると、それをきっかけに刺された足が痒くなるのである。しかも度し難いほどに、である。しかし私も大人なので掻いてはいけない、と言うことぐらいは知っている。そう、知っていても、その我慢が辛いほどに痒くなってくるから困りものである。ムヒを今更ながら大量に塗布したり、叩いたり、何かテレビを集中して見たり、などとやって対処はしているものの、なんなんだ一体。

それにつけても恨めしいのは、虫除けスプレーを塗ったにも関わらず、こんなに刺しやがった虫けらどもである。貴様らなぞ生きている価値がない、大体にして人様の血を吸ってうひょうひょ喜びやがって。もう山に火をつけて掃討作戦でも敢行したい、そういう思いで今私は一杯である。

刺されたところが汚い紫色になっているのも気に喰わぬ。もっと何か他の良い感じの色にはなりえぬものなのだろうか。センスのない、醜い虫どもは焼き殺しても構わぬ、とボリス・ヴィアンも言っていたように記憶しているが(それは多分明らかに記憶違い)、本当にその刺された痕を見て、そして痒みに耐えたりしている時には多分この世で一番醜悪な心の持ち主にまで私は成り下がっているに違いない。私をそこまでにしてしまうのだから虫って奴も大したものだとは思うのだが、いずれにせよ、アウトドア、もう懲り懲り、である。

インドア道を極めるべく日々精進を重ねる私はMojave 3の「Puzzles Like You」を聴く。ここ最近、良いアルバム、というものは沢山あったのだけれども、ここまで衝撃と感動のアルバムはなかったように思える、それくらいのアルバムである。元Slowdiveと元Chapterhouseのメンバーが、という解説も今更いらないくらい安定した活動を続ける彼らの5枚目の作品なのであるが、メンバーのクレジットを見ると元Chapterhouseの方がいなくなっている。何やら変動の予感を感じながら聴いたこのアルバムも、今までのまったりカントリー〜フォーク路線から更なる変化を見せ、より快活に、よりストレートに、よりポップに、という音になっていて正直ぶったまげた。本当に半端なく、時に53&3rd系を思い出させるくらい、時にBelle And Sebastianを思い出させるくらい、キラメキの(!)ギターポップ(!)サウンドの曲が連発で、何か清々しいのである。勿論今までのまったりスティールギターの入ったスローナンバーもあるが、それらの曲がばらばらになることなくしっかりとアルバムのカラーを作り上げているから、このバンドの底力ってものを感じずにはいられない。前作で最早プログレッシヴ、と思えるくらいの重厚なフォーク路線を突き詰めた彼らの次の一手がコレ、というのはまさに驚愕、である。Rachel嬢が病気療養のため一時離脱するらしいのは残念だし、もしかしたらバンドとして変化の時期を思いっきり迎えているのかも知れないが、逞しくサヴァイヴできるはず、と思わせてくれるアルバムである。