Screaming E

昨夜のイヴェントには多数の方々にご来場いただきまして、まことにありがとうございました。久しぶりに色々ぶっ飛ばして楽しい時間を過ごせることができました。

私はと言えばイヴェント開始前より飲酒とトークによって精神を解放しすぎたせいかかなりのハイテンションで臨み、且つ自らのディスクジョッキー時には「2台のターンテーブルの上でレコードが2枚同時に回り、且つフェーダーは真ん中、ということで2曲が被っているのにBPMがぶれていない」という、私にとっては実に珍しいが、普通のDJの方々にとっては至極当然な状況が結構あって、それが嬉しくてはしゃぎすぎた。怒涛のように時間が過ぎていってしまって何が何だか分からなかった。ひとつ言えるのはコロナビールは実に美味い、ということである。そしてもうひとつ言えるのは、自宅にはターンテーブル1個しかないのに、DJやるって実はとんでもなくリスキーなことなのだなあ、ということである。今更であるが。

何よりお迎えする側のDJ陣もオーガナイズクルーも皆ナイスでとても楽しく同窓会気分で、且つゲストの皆さんもとてもフレンドリーで面白く、性善説を信じたくなったりした2日間であった。

ということで珍しく日記風なのであった。Alastair Galbraithの「Morse / Gaudylight」を聴く。本国ニュージーランドではカルト的な人気の方なのだろうと思われるが、Table Of Elementsのサブレーベルよりリイシューされた本作は、アルバム+EP+ボートラ、という内容のある種コンピのようなものである。さて、この方、作風はギターがメインであることは間違いないのであるが、様々なタイプの曲があってつかみどころがない。曲によってはエレキギター弾き語りのささくれ立った曲だったり、柔らかな感じの弾き語りだったり、バンド編成だったり、とかなり多岐に渡っている。しかし彼の良い感じのヴォーカルが全体を締めていて、それでしゃきっとしている感じである。10年くらい前にはLo-Fiブームとかあって、世界各国の様々なこういう感じの音楽が広く紹介されていたなあ、ということを思い出したりもした。しかしどの曲も泣けるのである。決してドカンと胸に迫る感じではなく、ひたひたと染みこんで来るようなメロディの応酬でたまらない。最近のニューフォークだかなんだかいうムーヴメントとつなげても聴けるような、そういう側面もある。まだまだ世の中面白い音楽ってあるんだなあ、としみじみ。