Suicide Sally & Johnny Guitar

tdsgk2006-07-07

「Harlem Shuffle Vol. 1」
2006.7.8 (Sat) @Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,000 ( 1 Drink )

Guest DJs:
高橋孝博(HALFBY)/ 森野義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)/ 小山内信介(SECOND ROYAL)
http://www.secondroyal.com
DJs:
tmym, tdsgk, YMDMKT

明日です。よろしくお願いします!

さて、最近コンビニであまりお茶を買っていなかった私であるが、先日買いに行ったら新しいお茶がずらりと並んでいて、浦島太郎気分であった。そしてどうやら今夏のトレンドは「濃い」ということなのだろうか。気のせいなのかも知れないが、「濃い○○」というお茶が増えているように感じられたのであった。

そこで私も「濃い○○」なるお茶を買って飲んでみた。うむ、確かに濃い。もともと幼少のみぎりより濃いお茶が好きな私である。別に濃いのは苦ではない。

しかし。だがしかし。飲んでいる時は良いのだが飲み終わってみると、どうにも後味が悪い。苦虫を噛み潰したような表情、という表現があるが、まさにその苦虫を噛み潰したような後味なわけである。蛇足ながら私、苦虫を噛んだことはないのであるが。当然か。

ということで「濃い○○」というお茶、どれが「濃いし美味しいのか」をちょいと見極めねばならぬ、と決意を新たにした、というまとめだったら別に良いのだがどうにもそういうモティヴェーションも高まらず、ま、そういうもんか、と落ち着いてしまったのだった。歳・・・なのか?

濃いから良いってもんではないのだな。しかし濃いから良いってもんもある。天下一品ラーメンは濃くなければならぬ。たとえ食後、猛烈な腹痛に見舞われたとしても、猛烈な喉の渇きに見舞われたとしても、天一は濃くならねばならぬ。

しかるに、我が職場の近所に比較的新しくできた天一ラーメンは、店の手前の電光掲示板でも「濃い」とか謳い、店のでっかい看板にも「濃い」とめちゃくちゃでかい字で書いてある。ここまで「濃い」ことに拘った、という意気込みの表れかと思い足しげく通ってみたのだが。

これがまた激薄なのである。さらさら流れるようなスープなのである。どろどろ絡みつくスープではないのである。これは一体どういうことなのだ。看板で「濃さ」を使い果たしたと言うのだろうか。

これは虚偽の広告を出した、として訴えられたとしても、絶対敗訴間違いなし、の薄さである。何か「次行ったら濃くなってるかな」とか「今日はたまたま薄いのだな」とか己を納得させつつ、そしてわずかな望みを持ちつつ通っていた私が道化である。私のプライドはいたく傷つけられ、地に墜ちたも同然になってしまったのだ。この悲しみをどうすればいいの、である。

まあ、そんな大事でもないのであるが。もう行かなければ良いだけの話だし。と結論が出たところでPrimal Screamの「Riot City Blues」をまたしても聴いている。来仙は大いに喜ばしい。The Jesus And Mary ChainにFeltのメンバーがなあ・・・、とか言って喜ぶのは本当にダメな人間ではあるが、そういう感慨も、ちょっとはある。この最新作は聴いてて全然飽きない素敵なロックンロールアルバムだなあ、とか思ってずーっとニコニコ聴いている私なのであるが、ネット上とかでみんな好き勝手に「Give Out〜」でやった手法で云々、とかいまさらこんなの云々、とかPrimal Screamというバンドにこんな風なバカのフリしたロックンロールやられても云々、とかブツブツ訳知り顔で書いたりしているのを見て、なるほどそう思う人もいるんだなあ、と意外で面白かった。しっかし「Give Out〜」と類似した、とか同じようなアプローチで、とか感じられるって、凄く特殊な能力を兼ね添えた方々ばかりいらっしゃるのだなあ、と己の至らなさに穴があったら入りたい気持ちである。わはは。しかしまあ、アプローチは違えど、思えば彼らの音楽はいつだってこういうものが根底にあったはずなのだ。それに対してのサウンドアプローチがKevin Shields絡みだったりTom Dowd絡みだったり、Andrew Weatherall絡みだったり、はたまたMayo Thompson絡みだったり、The Orb絡みだったりしただけなのである。この間ベスト盤聴いて、そして昔のシングルとかアルバムとか聴いてそう感じたりもしたのである。表面的にはガンガン変化していてカメレオンのようなバンドではあるが、多分ポップなロックンロール、というものは常に根底にあるものだと思うのだ。それを衒いもなく出せるくらいバンドが逞しくなったことを証明する、喜ばしい、記念すべきアルバムなんだな、と私は勝手に思っているのだった。Primal Scream史上で最も健康なアルバムだと思う。よく引き合いに出される「Give Out〜」は何か、あまり健康的な感じはしなかったし、全体としてはちょっと散漫なアルバムだったように思う。この「Riot〜」はしっかり締まったアルバムなのだ。ま、これも個人的な意見なのでもしこの新作がダメだった、と思う方々は適当に流してくださいね。