Five Get Over Excited

tdsgk2006-06-22

「Harlem Shuffle Vol. 1」
2006.7.8 (Sat) @Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,000 ( 1 Drink )

Guest DJs:
高橋孝博(HALFBY)/ 森野義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)/ 小山内信介(SECOND ROYAL)
http://www.secondroyal.com
DJs:
tmym, tdsgk, YMDMKT

日本全国からお待ちしております!

アラビアータ、という料理がある。これは別にアラブとは関係なく、ましてやカミュともThe Cureとも関係ない。イタリア語で「怒りん坊の」とかいう意味らしい。

まだまだ無学な単なる石ころ(今でもかなり)だった10年前に、よく知らずにパスタ屋でこれを注文して、臨死体験をしてしてしまった私としては、敬遠している料理の一つであった。そう、名前の由来が「怒っているみたいに辛い」というくらいなので、激Hot Hot Hotな料理なのである。これもThe Cureとは関係ない。

要は唐辛子とニンニクとオリーヴオイルとトマトソース、というシンプルにもほどがあるパスタ料理である。ショートパスタでも普通のパスタでもよく作られるようである。先日ひょんなことからレシピを入手したので、10年前の雪辱をリヴェンジすべく、自ら作成することにしてみたのであった。

上記のようにシンプルすぎるにもほどがあるレシピなのであるが、赤唐辛子の種は辛くなりすぎないように全てしっかりと取り除いて投入し、ニンニクのスライスも後にてっぺんにトッピングすべく何枚か取り除く、という私にしてみれば結構繊細に気を使ってみたつもりではあるが、いずれにせよ3歳児でも火が怖くなくて台所に背が届けば作れるようなメニューであることは否定しようがない。

で完成してみれば、確かに辛さはあるものの、非常に味わい深く、奥深い辛さがあってすごく美味しい。まあ、簡単なレシピであるから別に達成感とかそういうものは少ないにせよ、実に美味いのう、と1人でパクパク食べていたのであった。だがしかし。

唐辛子は2本そのまま残してパスタと一緒に皿に盛っているわけである。だから注意しながら食べていたのだが、パスタをフォークに巻いて食べる際に、知らず知らずのうちに赤唐辛子も巻き込んでしまっていたようである。したがって、そのパスタのみ、と思われるものを口に入れたら、何か違う食感もあった。直後、口の中が痛いような熱いようななんとも言えぬ具合になり、頭皮からは汗が、目からも出てるんじゃないか汗が、というくらいのHot状態に陥ってしまったのであった。リヴェンジならず。どちらかというと自爆というか誤爆というか。

まあ、オリーヴオイルやらニンニクやらの風味もマッチして凄く美味しかったわけである。パスタの茹で加減も完璧であったし。しかし、一瞬の不注意から地獄風になってしまったのは痛恨、である。かように料理は作る際にも注意が必要であるが、食べる際にもそれ相応の注意が必要なのだ、ということを痛感させられた一件であった。世の中どんなところに危険が潜んでいるか、わかったもんではないのだなあ、と教訓を得たくらいにして。

決して暇なわけではないのですけれども、こういうことばっかり考えてるからThe Housemartinsの「Now That's What I Call Quite Good」という88年に出たベスト盤を聴く。現The Beautiful Southのお二方とBeats International〜Freakpower〜Pizzaman〜Fatboy SlimNorman Cook氏やらが在籍したバンドである。セカンド出した直後に解散してしまったので、なんだかあっけないバンドだのう、と当時思った記憶があるが、こうしてヴォリューム満点のベスト盤なぞ聴いていると、しっかりと充実した活動をして燃え尽きたのだなあ、と感じることができる。基本は快活なギターが全体をリードするメロディアスなポップナンバーばかりなのだが、ブラスセクションやらピアノの入り、Paul Heatonのヴォーカルのノリ、そしてカヴァー曲のセンスなど、かなりソウルの色が濃いということにも気づかされる、って今更なのであるが。しかも決して取ってつけたような感じではなく、自分らなりでやろう、という気合いもびしびし伝わってくる。ここら辺はオリジナルアルバムだけからでは十分には感じられない部分かも知れず、その点このコンピだと余さずそこら辺も網羅しているので楽しめる。そしてそういう点も鑑みて、実はPaul WellerにとってのThe Jamのようなバンドだったのかも知れない、という結論に達した次第である。