Cossacks Are

tdsgk2006-06-19

「Harlem Shuffle Vol. 1」
2006.7.8 (Sat) @Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,000 ( 1 Drink )

Guest DJs:
高橋孝博(HALFBY)/ 森野義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)/ 小山内信介(SECOND ROYAL)
http://www.secondroyal.com
DJs:
tmym, tdsgk, YMDMKT

日本全国からお待ちしております!

さて、日頃あまり就寝中に夢を見ない私であるが、たまに見るともうとんでもない夢を見てしまう。昨夜の夢もハードコアなローラーコースタードリームでいやはやなんとも。

まず就寝中にグフグフ私が唸り始め、家人に心配されて起こされる。そこで台所に行き一服してお茶を飲むのだが、何故か突如酒が飲みたくなり車で飲みに出かけテキーラやら何やらをあおり、その後何故か実家の近所でタクシーに追突し、運ちゃんやら客やらと相談した挙句修理工場に行き修理の見積もりを立て、その後保険屋と電話で話し、しかし何事もなかったかのように帰宅し就寝、という目まぐるしい夢であった。

当然ながら目覚めは最悪で疲労が身体中に残っている。しかもよく考えれば突飛な設定ではあるものの、1つ1つのディテールにはリアリティがあり、意外に本当だったのではないか、この身体に残る疲労は実は追突事故の・・・、とか思ってしまうから危険だ。少なくとも実は唸ったりしていたのではないか、何か感覚が残っているようなないような・・・。

人間寝ている間のことには責任は持てないが、もうちょい穏やかなものをひとつお願いしたいものである。それとも就寝前にScott Walkerの「The Drift」なんて聴いてたからよろしくないのか。約10年ぶりの新作である。その間映画関係、つまり「007」シリーズの挿入曲で歌ったり、「ポーラX」のサントラを全面的に手がけたり、という活動はあったが純然たるアルバムは久々である。しかも今作は4ADからのリリース、ということで私的には完璧なお膳立てが揃った感がある。さて聴いてみれば以前と変わらぬ、それどころか益々凄いことになっている震える美声がどかーんとこちらに突進してくるからこりゃあ悶死、である。バッキングも飽くまでヴォーカルを立てる感じではあるものの、スリリング過ぎて見事に声と拮抗している。歌詞がまた、911以降を反映した歌詞が多く、彼なりの世界観がビシバシ出ている。しかもそれをストレートに声高に言うのではなく、隠喩に富んだ詞で綴っている。しかもそれが前述したように震える美声と不穏、且つ重厚なバッキングでこちらに届けてくれるから、何か異常に説得力があるような気がしてならない。しかしこういう音楽、ってあんまり聴いたことないような気がして、やはり天才は天才のまま年齢を重ねるのだなあ、としみじみ感動させられる、大傑作。あまり広く話題になることはないかも知れないが、これは絶対今年の重要作の1つだと思う。とか書きつつまた聴いているのだが、突然声が飛び込んできたりしてもうドッキドキ、である。