Drastic Classicism

tdsgk2006-06-08


今日2つ目。

「Harlem Shuffle Vol. 1」
2006.7.8 (Sat) @Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,000 ( 1 Drink )

Guest DJs:
高橋孝博(HALFBY)/ 森野義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)/ 小山内信介(SECOND ROYAL)
http://www.secondroyal.com
DJs:
tmym, tdsgk, YMDMKT

よろしくお願いします。フライヤーもできました。

そういや先日教育テレビを見ていたら、帯番組みたいな奴でリラックスの方法、みたいなことをやっていて。いわく、「いらいらしている時にはアップテンポの曲を、そして落ち着いてきたらちょっとゆったりめの曲を」だそうである。その方が気持ちにはしっくりとくるらしい。

そうなのか。ということは逆に言えばあれか、アップテンポの曲を心から欲してしまう、という時はちょいといらいらが、ということなのだろうか。それも成り立つのだろうか。ということはNapalm DeathとかStruggle For Prideが心の底からしっくりと来ていた時期があったが、その時は激いらいらしていたのだろうか。

かように自分のことを客観的に見るのは難しい。物証から固めていって、というやり方だと意外に簡単に振り返ることができるのかも知れない、と学ぶことができたわけである。まあ、後から、なのであるが。

ちなみにその番組では寝る前に、自分の好きな本を姿勢を正して朗読してみたりすると心が落ち着いて、良い眠りができる、ということも言っていた。最近読んでてぐっと来た町田康の→夫婦茶碗とか、嶽本野ばらの→ミシンとか、サドの→ソドムの百二十日とか、朗読してみると安眠できるのだろうか。

ところで今の私の精神状態はどんな感じなのだろうか。Rhys Chathamの「Die Donnergotter ( The Thundergods )」を聴いている。Glenn Brancaにも影響を与えたという彼の70年代後期から80年代にかけての作品を集めたアルバムである。ボックスセットを注文かけていたのだが、どうも入荷は難しそうでがっくりしていたものであるが、これともう1枚リリースされたお陰で凄く嬉しいのである。まあ、GlennさんとかSonic Youthに影響を与えた、と言えばさもありなん、という感じかも知れないが、これがまたすんごく面白いのである。John CaleやTony ConradなどのミニマルミュージックとRamonesの勢いを混ぜた、なんて形容されるくらいなので、最早何がなんだか分からない状態であるが、聴いてみるとその形容は全く正しい、と頷かざるを得ない音楽なのである。ラウドなエレキギターの無調なカッティングが延々とミニマルなドラムとベースに乗せて突っ走るナンバーや、ホーンセクションが延々同じ不穏なフレーズを繰り返すナンバーなど、結構ヴァラエティに富んでいて猛烈に引き込まれてしまう。基本はやはりミニマルなのだろうけれども、明らかにパンクな匂いを感じざるを得ないので、かなり血が滾る。しかも延々やられるわけだから変に気持ちよくなってきてしまうから危険な音楽である。Robert LongoやらThurston Mooreと一緒に演奏している写真があったり、Olu DaraやAnton Fierが演奏に参加したり、と意外に私が無知だっただけでNYシーンのキーパーソンたる人物だったのかも知れないのだなあ、と反省することしきり、の素敵な音楽である。