Love Will Tear Us Apart

今日2つ目。

「Harlem Shuffle Vol. 1」
2006.7.8 (Sat) @Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,000 ( 1 Drink )

Guest DJs:
高橋孝博(HALFBY)/ 森野義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)/ 小山内信介(SECOND ROYAL)
http://www.secondroyal.com
DJs:
Takashi Tamayama, tdsgk, YMDMKT

是非どかんと遊びにいらしてください!

しかし月日の経つのは早い。正月休みは短い、とか言う声を聞きつつ、今年も国生さゆりの「バレンタインデーキッス」聴かせられたねえ、とか語りつつ、卒業式シーズンだねってか年度末で死ぬ、とか嘆き、桜は今年は一体いつ咲いていたのかのう、と呟き、今年の連休は長い人は長いらしいね、とか羨んでいたら、あっという間に5月も終わりなわけである。

毎年思うが年々時間の経つのが速くなっていく。多分一年前に比べても体感速度は今年の方が絶対速い。この調子で一生をどんどん加速度がついた状態で駆け抜けるのだろうか、私は、否、人間は。

鈴木いづみは「速度が問題なのだ。人生の絶対量は、はじめから決まっているという気がする。細く長くか太く短くか、いずれにしても使いきってしまえば死ぬよりほかにない。どのくらいのはやさで生きるか?」とおっしゃっており→鈴木いづみプレミアム・コレクション全く夫婦揃って同じようなことを言うものだのう、と感心しているうちにも時間はどんどん過ぎていく。

阿部薫鈴木いづみ夫妻はまあ、確かに速く人生を走りきってしまったわけである。しかし、そういう傾向のない私ですら、速いなあ、と感じるわけだから、それをことあるごとに表現していた夫妻は、何かもっと凄い速さだったのだろう。もしくは見えるはずのない何かを見てしまったのかも知れないが。

実は話がずれているのだが、気づかれないうちに終えたいものだ。まあ、要は、ちょいとのんびりしたいものだのう、ということである。それは1日だけの休みの話とかではなく、心ののんびり、リアルな心ののんびりが欲しいものだのう、ということである。決して忙しいから何とかしろや、ということではない。多分心の問題が多分人生の体感速度を、時間の体感速度を決めるのだ。だから、ちょっとね。

Swansの「Various Failures」を聴く。1988年から92年までの時期の歌ものを集めたコンピレーションである。もうSwansと言えばどーんどーんがーんがーん、という馬鹿みたいな擬音で表せる超へヴィ且つスロウな音が身上と言えば身上だったわけであるが、実はこの時期の歌ものというのは素晴らしいのである。そりゃあ、へヴィサウンドを期待する向きには総スカンを喰らったりもするわけだけれども。私は唯一のメジャー作「The Burning World」も好きだし、今のGira氏のAngels Of Lightも大好きだ。だからこそこのコンピは最早たまらない。低いGira氏の声と美しく澄んだJarboe嬢の声のコントラストはとてもはっきりしていて鮮やかである。まあ、暗いか明るいか、と問われれば、明るくはない、という表現をしたいところである。しかしGira氏のヴォーカルはJohnny Cashのヴォーカルを聴くのと同じような経験である。曲調もこういう展開だとカントリーの匂いを感じたりするし、凄くドラマティックに盛り上がる曲などは泣かない奴はいないだろー、と思いたくもなるくらいの勢いである(←暴論は百も承知)。とにかくCD2枚に渡って深い、濃密な歌の世界が繰り広げられていてじっくり浸れる。メロディアスなのでずっと聴いても飽きない。Leonard Cohenにも似た空気を感じる瞬間もあって、結論としてはSwansはどの時期も素晴らしい、ということである。ダメなまとめで本当にすみません。Joy DivisionやTrafficのカヴァーはいつ聴いても泣けるのう。