Love Is The Drug


しかし意外に我が家には本やら雑誌やらが多いのだった。

と何故か今日急に、休みなのを良いことにクローゼットの整理を開始したものだから気づいてしまったのだった。そうか、結構色々雑誌買ってたんだなあ懐かしいな、とかうわこのダレルの本、ダブってる・・・、とか色々思いながらやっていたら作業は遅々として進まないものなのだ。

しかし引越しの際にもかなり、本当にかなりの量をブックオフった記憶があるのだが、今日も今日とてダンボール一箱分をブックオフったり、更にダンボール一箱分の音楽雑誌などを中古レコード店に卸したりしてきたのだった。

しかし引っ越してきてから一度もダンボール開けていない、つまりそこに入っていた雑誌を読んでいなかったわけであるが、大体内容を覚えているのには自分で戦慄を覚えたりしたものだ。なるほど、こういう風に昔読んだことばっかり覚えているからなかなか新しい情報が頭の中に入ってくるスペースがなくて、なかなか覚えられないのかも知れない、と自分を見つめなおしてしまったりした休日であった。

しかし今の家に引っ越してから自分の持ち物がはっきりと見えてしまう環境なので、たまにその量に圧倒されたりする。もしかしたらこいつらが俺様の足を引っ張ってるんじゃないか足かせとなっているんじゃないか、とかそういう病的な思いに苛まれたりする。寧ろ自分から進んでその隷属に悦びを感じているのは一目瞭然であるにも関わらず、だ。

ということで前にも書いたが、身軽に行こう、と思うので今日も結構すっきりしたのであった。クローゼットもすっきりしたし。しかし中古レコ屋に本を売りに行っただけなのに、アナログが2枚増えているのは何故だ・・・。

Grace Jonesの「Island Life」を聴く。ベスト盤である。こうしてみると彼女は非常にセンスが良い、ってこの2006年に言ってもしょうがないし、知っている人にとってみれば百も承知、なことであるが。このベストにもピアソラやらピアフやらRoxy Musicやらのカヴァーも入っているが、そのカヴァーのセンスも最高である。ちなみにシングルとかアルバムとかではThe NormalとかJoy Divisionもやっていて、これまた最高なのである。彼女の場合、もともとはモデルであり、その特異なルックスとか自己表現法のお陰で、今となってはキワモノ的な感じを与えてしまうのかもしれないけれども、実に正攻法の音楽で、しかもどれも優れた、間違っても片手間、的な印象を与えない完成度であるところに感動する。ソウルフルなナンバーも、洒落たレゲーナンバーも、ギターの効いたハイエナジー的なナンバーも、それもさらっとやっていて、しかも全く暑苦しくないところなど、ちょっと他では聴けない世界である。名曲、名演のみ、である。