Heart On A String


人間、突如として何か、自分でも不思議なものにハマってしまうことがある。

キリンの「NUDA」という飲料がある。カタカナで書くと「ヌューダ」となるらしく、こうなると果たしてどのように発音して良いやら頭を抱えてしまうが、私は何故かこれを毎日飲んでいるのだった。

たまたま、何かのきっかけで飲むことになり、その時には全く意味がわからなかった。美味いのか不味いのかもわからなかった。味も甘いのか苦いのかわからなかった。そう、わからないことだらけであったのだった。唯一わかることは発泡水である、ということだけだったのだった。

ということでアレは一体なんだったんだ、という思いが募り、その後自ら検証を重ねることにしたのだった。で、飲んでみてもまだよくわからない、どれまた飲んでみるか、どれ・・・、ん、これ意外に美味いのではないだろうか・・・。

ということで1日1本くらい飲んでいる。美味いか不味いか、と問われれば、個人的には美味いのではないかと思います、という弱気な返事しかできないのであるが、確実に、飲むと何故か知らないが安心している自分がいて、何とも不思議である。

これが人生というものなのだろうか。何とも本当に不思議である。ただ、ぬるくなっても美味い、というのはかなりポイントが高い。皆様もどうぞご賞味あれ。そして気がつくと・・・。

Candi Statonのベスト盤を聴く。これも何故か知らないがハマってしまったアルバムで、結構ことあるごとに聴いているような気がする。全く名前すらそれまで認識していなかったのであるが、試聴したらば、というパターンである。ま、3年くらい前の話なのであるが。結構サザンソウルって言うのですか、よく分からないが、そういうジャンルに括られる音楽らしい。私は多分こういう風にビシっとホーンが鳴っていて、畳み掛けるようなメロディ、パワフルなヴォーカル、っていうのに弱いのだろう。まさにそういう言葉で形容することが相応しいようなソウルミュージックである。歌詞もラヴソングで、しかも浮気の証拠見つけてんのよ、とかあんたのイイ感じの愛の虜なの、など、んー、いいねー、という感じの歌詞で何故か知らないがグッとくる。これがまたHonest Johnsからのリリースってのが渋い。地味にロングランで愛聴盤、ってことは大事なアルバム、と言っても過言ではないであろう。どうぞご賞味あれ。タミー・ウィネットのカヴァーなぞ号泣必至、な私である。