わがまま飯店


この間までは「チョイワル」だと思っていたらば、今度は「チョイロク」らしい。ちょいとロクデナシ、らしい。何か苦し紛れに思えぬこともないが。

チョイワル目指して早何ヶ月かの私としては(注:勿論冗談です)遂に方向転換でこれからはチョイロクを目指さざるを得ないことになってしまった次第であるが、待てよ、当方ロクデナシに関しては、言われたこの間!もう自分、チョイロクだ、モテオヤジだ!!

先日某Tワーレコードで遂に再発なったKluster2タイトル、Conrad Schnitzlerの色シリーズ5タイトルを一気に取り置きした際、知り合いの店員にこう言われたのだった。

「tdさん、いやーロクデナシっすねー。」

ほうら!

しかし今ここまで意気揚々と書いてきて、大分文脈の違うロクデナシっぷりなのではないか、多分我が知り合いの店員氏も上記「ロクデナシ=モテ」の文脈ではなく、「リアルロクデナシ」的なニュアンスで使ったのではないか、この言葉を。ああなんてひどい、言い方!越路吹雪さんにオマージュを。

で、今日上記ロクデナシ取り置きを何とか回収してきたのだが、同時にアルファ&DJ TASAKAの「ホットカプセル」を購入したのだった。もう後戻りできないロクデナシである。私は思えばこのタッグによるシングル「エクスタシー温泉」を常盤響氏がDJでかけているのを聴いてぶっ飛ばされて以来、ちょっと気になる存在であった、アルファ。しかし色々なところで盛り上がっていたスチャダラパーと共演した「惚れたぜharajuku」は全然ピンと来なかったのだった、おそらく私を良く知る人にとっては意外であろうが。何と言うか狙い過ぎ、と言うか。しかも何かちょっと半端な感じがして駄目だったのだ。しかしこのDJ TASAKAとのタッグによるアルバムは最早完璧、である。リリックはもう、意味があるとかないとかそういう問題ではないくらい、ちょっと頭おかしいくらいに凄まじい韻を踏み、ベースは最早DAFかPWLか、というくらいのブリブリのハイエナジーベースラインであり、且つとてもキャッチーなピアノフレーズやらメロディやらが顔を出す、ジャンルは何だか分からんし、格好良いのかダサいのか、皆目見当もつかないとんでもない音楽に仕上がっているのだった。これは凄い。凄すぎる。そして全体に漲る破れかぶれのようなテンション。これは車の中で聴いたら危ない。危なすぎる。しかしこのリリック、まさに天才の所業である。