Manifesto


昨夜の「永久音楽激情」にお越しの皆様、まことにありがとうございました。実に楽しめる夜でした、酔っ払ってましたが。なかなか「永久音楽激情」の真髄に迫る選曲ばっかりだったのではないでしょうか、酔っ払ってましたが。

ということで酒も残りつつの休日だったわけだが、家で洗濯したり掃除したりぼんやりしていたらもう暗くなってしまった。外にちょっとだけ出たらあったかかったのでこれは有効に利用したいものだ、と思いつつももう夕食の支度をせねばならぬ時間になりつつあって、これは非常に空しい。ああ我が休日は。

と言っても結局昼ぐらいに起きてしまった私が一番悪いのであるけれども。

何か休みの日に早起きするととても清々しい気分になるのだが、その真逆の日だった。そんな日だからGonzalesの「Solo Piano」を聴く。PeachesやらFeistやらのプロデューサーとしても敏腕を発揮している彼のソロアルバムはタイトル通りピアノソロであって、これまたびっくりたまげた。しかしこれが素晴らしい。どの曲も美しいメロディの小品揃いで、しかもジャズとは言えないし、クラシックでもない。かと言って単にピアノでポピュラーソングを、ということでもなく、実にオリジナルなピアノ音楽になっている、と思う。あまりこっち方面の音楽には明るくないので大きなことは言えないのであるが。しかしどの曲にも必ずハッとさせられる展開があって、清冽ながらもするっと通り過ぎていく音楽ではない。BGMとしても色々な場面で活躍できそうであるが、かならず聴き手には何かを残していく、そういう音楽である。こんな私ですら思わずうっとり。