Shot By Both Sides

3月25日(土)にL'enferで「永久音楽激情Vol. 3」開催決定!21時スタート。1000円1ドリンク。DJ陣はid:maco13th, id:spo0n, chunk, mitchel, tdsgk

フライヤーもアップしてみたので。って来週なんですが。是非皆様・・・。

という風に上で告知しておいてなんだが、私はあまり夜遊びしない人になってしまったのであった。クラブ、とかに行くことも自分がやる時、もしくは愉快な友人がやってる時、くらいしかないのであった。ご隠居っぽいね、とか自分では思っているのだが引きこもり、という説もある。

しかし愉快な友人と瀧見憲司がDJを、となったら行かないわけにはいかぬ。一言で言えば最高であった。瀧見氏は5時間近くばしばしつなぎながらのロングプレイであったのだが、全く退屈させられることはなかった。途中45回転のレコードを33回転でコーナー、みたいなおっそいコーナーがあったのだがそれを延々1時間近くもやってしまうところに何か物凄いガッツを感じた。結構エフェクターを駆使していて、それでつないだり、フレーズサンプリングみたいな感じで色々飛ばしたり、とか小技も沢山あっていやー本当に面白かったのだった。

多分私は「次にどんなのが来るのだろう」というのが好きなのである。実生活においてはそういうことはなるべく避ける超保守的な人間であるというのに、こと音楽の話になるとそういうワクワクドキドキ、が欲しい人なのであった。

多分今まで聴いたDJさんの中で(って分母が極端に少ないのだけれども)一番面白かった。本当に。まあ、もしかしたら私は4つ打ちナンバーに織り交ぜてかけられたThe ImpossiblesとかIt's ImmaterialとかKate Bushとかに激烈に反応したり、突如かけられたThe Jesus And Mary Chainの「Just Like Honey」で打ちのめされてしまった、というだけなのかも知れないけれども、それを差し引いても良い経験が出来たのだった。

ということでMagazineの「Real Life」を聴く。元The BuzzcocksのHoward Devote氏が率いたバンドのファーストである。初期XTCの人気が高い一方、このMagazineは何とも光を浴びぬ存在になってしまっているのが寂しい、とかって自分だけ聴いてまっせ、みたいな言い方は良くないな。でも、あまりMagazineの話で盛り上がることってないような。このファーストは、キーボード面白いですよ+ベースはテクがあって微妙にファンキーですよ+ギターは才能のきらめきを感じさせるフレーズ繰り出しますよ+ヴォーカルはちょっとシアトリカルですが切羽詰まってますよ+メロディはメリハリくっきりしたポップさがありますよ+でもやっぱりパンク上がりですよ、というこのバンドの特色を思いっきり大博覧会にしたようなお腹一杯なアルバムである。ホント、どの部分を聴いても面白い。これが段々バンドとしての整合性が高まっていくと大名作「The Correct Use Of Soap」に結実するのだが、このドバーとまず全てを見せましょう、みたいな今作もやっぱり捨てがたい魅力があるのだった。Peter Murphyもカヴァーしたあの曲(と何も考えずに書いたが、今、この時代に通用するだろうか)も収録。