Rock El Casbah

3月25日(土)にL'enferで「永久音楽激情Vol. 3」開催決定!21時スタート。1000円1ドリンク。DJ陣はid:maco13th, id:spo0n, chunk, mitchel, tdsgk

こんな世の中だから楽しくやりませう。

いやー、あったかいね最近。春だねえ。今年の冬は長く寒かったなあ、とか思えたここ最近で、春眠暁を覚えずの季節の到来だのう、とかのほほん、としていたら急転直下で激寒の日曜日なのであった。

本当は今日行こうと思っていた催し物があったのだが、実はそれは昨日に終わっていた、という痛恨の凡ミスをかましてしまったので、うなだれつつ今日はDerek Jarmanのお借りしたヴィデオをDVDにダビングする、という地味な作業やら何やらをやって過ごすことにしたのだった。しかし何が悲しくて日曜日の昼日中からDerek Jarmanを立て続けに見なければならないのか・・・、しかも寒いしさ・・・、と凹み気味でセットアップして見始めたのだが、一挙に引き込まれてしまい熱狂的な時間を過ごしてしまったのだった。

ストーリーはあってないような感じだったり、また過激な場面やら台詞やらわんさかあったり、と結構激しいのだがそれより何より、「光」の美しさに目を奪われる。こういう「色」が強烈な映画は見ていて面白いなあ、とかすんごく馬鹿みたいな感想なのだが、そう思ったりした。語れるほど詳しくはないのでこれ以上述べないが、心の底から揺り動かされたのだった。

ということで今更ながらDerek Jarmanムーヴメントが我が家では吹き荒れているのだ。しかしアレだ、パンク、ってのは本当に強烈なムーヴメントだったんだなあ、とか思ったりしたのだった。

Rachid Tahaの「Tekitoi」を聴く。アラブ圏の男性シンガーのアルバムである。現在はパリを活動の拠点にしているらしい。思えば90年くらいのアルバムは聴いたことあるのだが、そちらも大層素敵な音楽でパーカッションやら時折見せる旋律はアラブっぽい、と我々が感じるようなところだったがダブっぽかったり、色々面白かったものだ。今作は2004年の作品である。やはり時折見せるアラブっぽい感じは相変わらずながら、音は結構アグレッシヴなビートにギター、と取り合わせが非常に面白く、良くありがちな過剰な感じや時代錯誤的なところは全くない。これは良いな、と思っていたらプロデュースはSteve Hillageだった・・・。そうか。そういうことか。そしてクレジットを見ていたらEnoまでいた。そうか。そういうことか。本気でアラブ圏の音楽好きな方には面白くない音楽なのだろうが、私のような門外漢にとっては大層楽しめる音楽であった。そして更に衝撃的な曲のカヴァーまでもが収録されていてたまげたりしたのであった。でもね、彼のヴォーカルが凄く良いのである。男らしさ全開ながらも、伸びやかで聴いていて引き込まれるのだった。