Honey

3月25日(土)にL'enferで「永久音楽激情Vol. 3」開催決定!詳細はまた後日。このイヴェントをやるために毎年生きてます。と言っても過言ですが、それくらいの意気込みで。

↑これは是非ご来場いただいてですね、「音楽聴いてばっかだと馬鹿になるんかなー」とか色々楽しんでもらいたいのです。

さて、最近お料理のことが気になってしょうがない。これは多分私にとってごく最近芽生えた興味関心事であるが故に、非常にフレッシュなまま私の中で保存されているからに違いない。

思えば31年とちょっと生きてきて、本当にここ2,3年のことである、料理するということなぞ。実家暮らしが長いとなかなか料理する機会というのもないわけである。ましてや仕事で帰りが遅いとかいうのが日常茶飯事になってしまうと。であるからして、私はその失われたお料理イヤーズを取り戻すために躍起になっているのか、と自分でも訝しく思うくらい、最近気になってしょうがないのであった。

日々「きょうの料理」を可能な限りテレビで見、『きょうの料理』テキスト版を読み、職場では新聞の別冊みたいな奴とかでお料理コーナーがあれば興味を惹かれるものはコピーし、雑誌が置いてあれば(『レタスクラブ』とか)料理のページをコピーし、と何か精力的で私らしくないのではないか、と思ったりもする。

まあ、決して大それたものを作っているわけでもなければ、決して美食家というほどでもない。また、大変に苦労して工夫して完成度の高い一品を、ということもまだない。でも台所に立って鍋のお湯を沸かしている間ににんにくをみじん切りにして・・・、などと頭の中でシミュレートするのがまず面白いので当分は熱冷めやらぬままであろう、と推測される。

何だろ。何でだろ。逃避、なのか。その線は非常に濃厚であるがSpacemen 3の「Playing With Fire」を聴く。89年のサードアルバムである。実質的なラストアルバムと言っても良いだろう。91年にリリースされた「回帰」というアルバムはくっきりはっきりSonic BoomサイドとJason Pierceサイドに分かれていたわけで。しかしこのサードに於いてもどちらがイニシアティヴを取った曲なのかがかなりはっきりと認識できるくらい、両者の方向性が異なるベクトルを向き始めたことが感じ取れるアルバムではある。しかしまだギリギリのところで「Spacemen 3としてのアルバム」なのであった。最早夢見心地の深いディレイが覆う曲、内省的な呟きのような曲が大半を占めるが、そんな中でここに収められた「Revolution」と「Suicide」はバンド史上でも他にあまり見られないほど激烈なナンバーで、やはりSpacemen 3はここで燃え尽きてしまったのだなあ、ということを感じさせられる。その後の両人の歩みも当然ながら大好きだし、いまだに追いかけている(EARはちょっと私、息切れ気味ですが)のだが、それは多分ここで聴かれる深い闇の中で光が明滅しているような感じと炎のように燃え上がる曲が共存している感じ、それをまだ追いかけているからなのかも知れない。そしてそれはSpectrumにもSpiritualizedにもなかなか見いだせなかったりもする。両方とも大好きなのではあるのだけれども。