Ruby Red

3月3日(金)にカフェ・サニードロップスでひな祭りDJをします。ワークショップ後にDJやら何やらのイヴェントタイムになるようです。そのイヴェントタイムは20時からスタート、のようです。私は22時あたりからやるみたいです。ちなみに21時から詩人武田こうじ氏のリーディングもあるようです。全て「ようです」で終わっていて申し訳ないですが。

3月25日(土)にL'enferで「永久音楽激情Vol. 3」開催決定!詳細はまた後日。このイヴェントをやるために1年生きてきました。と言っても過言ですが、それくらいの意気込みで。

さて、何度か「バトン」なるものに答えている私であるが、この間どこかで見たバトンで「あなたの今の下着の色は?」とか言うのがあって、ちょっとバトン、どうなのや、という気分になったりしたのだった。

しかしid:mikkさんから素敵なバトンが回ってきたので答えてみたいと思う。しかし、難しい・・・。かつてないほど難しい・・・。

1.好きな音楽のジャンルは?(複数でも可)

ロックンロール(もしくは「らけんろー」)しか好きではない、と公言して憚らない私であります。多分我が家のCD棚、レコード棚を見ていけば色々なジャンル分けが可能だと思うのですが、私はロックンロールしか聴いていない、と思っております。

2.そのジャンルで好きなアーティストは?(3コくらい)

Marc Almond, Derek Bailey, Spacemen 3, Nick Cave And The Bad Seeds

3.そのアーティストで好きな曲は?(各1曲づつくらい)

・Marc Almond「Melancholy Rose」
87年のアルバム「Mother Fist And Her Five Daughters」からのシングル。過剰なまでのドラマティックな歌い上げ、アレンジ、真骨頂だと思うが。

Derek Bailey「全曲」
どれか1曲、と言われても・・・。彼の断片ギターが聴ければ、という勢いなのでちょっと不可能か、と。

Spacemen 3「Transparent Radiation」
彼らがある意味単純な世界から、より深遠な世界に踏み出すきっかけになった曲だと思うのだが。The Red Crayolaのカヴァーだけれども、最早オリジナルなものにしてしまっている。

・Nick Cave And The Bad Seeds「Stranger Than Kindness」
86年のアルバム「Your Funeral...My Trial」収録。モノトナスながら何故か表情豊かに聴こえる不思議な曲。やっぱりこの辺り(カヴァーアルバムの辺り)から彼の音楽性って何だかんだ言っても広がっていったように思う。

4.これだけは聴いてみろ!って人に勧めたい曲は?

おこがましいのですが。そして誰もが聴いていると思うのですが、

The Velvet Underground「Sister Ray」
ロックンロールの邪悪さと美しさと素朴さと卑猥さと荒々しさと優しさと愛しさと切なさと心強さが詰まった17分。

5.踊る時に一番聞きたい曲は?

踊りたい曲は、踊ってもらいたい曲。ということで私がおこがましくもDJをさせていただくときのへヴィ・ローテーションナンバーは全て私が踊りたい、と思っている曲なのであった。以下、列挙。一番、ってちょっと選べないです。

・Bryan Ferry「Let's Stick Together」
Holger HillerJonny
・The Honeymoon Killers「Laisse Tomber Les Filles」
Maximum Joy「Stretch」
DAF「Verschwende Deine Jugend」
・浅川マキ「ちっちゃな時から」

6.チルアウトするときに一番聞きたい曲は

Harold Buddの作品なら何でも。あとLabradfordとか。

7.いやらしいムードを高める曲といえば?

いやー音楽がなくても全然普通に高(以下自主規制)。強いて言えば。

My Bloody Valentine「Soon」
この曲って歌詞とかそういう問題ではなく、強烈に高まるのですが・・・。何故か。

8.朝方に聴きたい曲は

・Trash Can Sinatras 「Obscurity Knocks」
強烈にベタですが。高揚感と清涼感。

・Roy Orbison 「You Got It」
強烈にベタですが。高揚感と清涼感。

9.夜中に聴きたい曲は

・Carlos D'alessio 「India Song」
デュラス映画のサントラ。

・Kicking Giant 「She's Real ( Version )」
アルバムのこのヴァージョンが何故か。

10.次に回す人は?

どなたでも構いませぬが、その際には是非「書いたよ!」「書くよ!」の旨を伝えていただけると有難いです。

ということで久々に高まったので(注:変な意味ではない)、Marc Almondの「Mother Fist And Her Five Daughters」を聴く。87年の作品で、Virginからの最後のアルバムである。この時期のMarcさんはモヒカン姿、ドラッグばっきばき、バタイユを称えるイヴェントへの出演、と強烈な時期である。音楽的にもMambasと一緒だった時期ほどではないにしても、かなり濃密な、熱っぽい感じがする。前作「Stories Of Johnny」や次作「The Stars We Are」が結構風通しの良い作品だったことを考えると、アートワークも含めてぶっちぎりの濃さ、ではないだろうか。しかし意外に聴きやすいと思うのだ、私は。メロディはムード歌謡一歩手前な勢いの人懐っこさ、そしてヴォーカルの高まり具合、伸び具合、最早絶頂である。また歌詞もね、こう、ここではちょっと言えないのですが、なかなかぶっ飛ばしていて、それが男性に対してとか女性に対してとか、そういう性別を超えたところで存在しているところがまた凄いのである。ちなみに私はこのアルバムが多分彼の作品で一番好きなのだがそれはこのアルバムが内包している「熱っぽさ」にやられてしまったからであろう。