Lover Lover Lover

私は男畜生だから可愛い女の子には目がないのだ。

私は男畜生だから、電車の中で可愛い女の子を見かけると本当にとても素敵な気分になるのだ。

この間見た女の子も、普通の表情が既ににっこりしているようなそういう顔立ちで、髪の毛は短め、瞳は何かこう、好奇心が感じられるような、そういうくるっとした大きな目でとても可愛く、彼女を見た刹那に「これは恋だな・・・」と思わずなってしまうくらいグッと来たのだった。また洋服も嫌味ではなく、凄く似合っていて、ごっついブーツを履いていてもそれも良いバランスで似合っているのだった。嗚呼生まれ変わったら君と恋に落ちたい!

とか勝手に盛り上がって頭の中は大変なことになっていたのだが、彼女は彼氏と仲睦まじくしていたのだった。

彼氏は長州小力そっくりの人だった。

嗚呼!世の中一体どうなってるんだ!と泣いた。大いに泣いた。それは多分ipodでLeonard Cohenの「New Skin For The Old Ceremony」を聴きながらその光景を見ていたからかも知れない。と言うかLeonard Cohenをipod nanoで聴きながら電車に乗るという行為もよく意味がわからないが、このアルバムは彼のアルバムの中で一番好きかも知れない。勿論他のアルバムとは僅差で、ということなのだけれども。まずフォーク的な色が今まで濃かった彼の音楽がどんどんソウルフルに深化していく様が見て取れ、「詩人の音楽」とかいう風には最早片付けられない音楽になってしまっているところが素晴らしい。また泣きのメロディに関しては相変わらずなのだが、泣き指数がかなり高めである。アレンジの具合の精巧さもさらりと聴かせるくせに結構凄い。しかしあの電車の中での私の哀しみのBGMにこれほどぴったりな音楽もなかったよなあ・・・。邦題は「愛の哀しみ」だし。