Games Without Frontiers

私はチョコレートが好きである。

まあ、チョコレートに限らず、甘いものが好きだ、という話もあるが。で、時たまチョコレートなぞを無性に食べたくなって、買い物に走ったり、という若い女の子のようなこともしてしまったりもするのであった。

しかし来週の火曜日に走ってチョコを買いに行ったりすると、あらぬ誤解を招きそうなのでやめようと思う。まあ、この歳になって今更チョコの数自慢、しかも偽装、とかそういうことするんだろなあとか周囲に思われていたらそれはそれで面白いのだけれども。

でも、突然火曜日に食べたくなったらどうしよう。我慢すれば良いのだけれども抑えきれない衝動に駆られてしまったらどうしよう・・・。あ、もらえれば良いのだな。

まあ、別にそんな、ね。今更チョコもらって喜ぶ歳でもないし。いやいや、トリュフチョコが大好きです、なんて言ったりしません。手作りは勿論嬉しい、とか沢山もらってもしっかりと食べます、とかそんなことここで声を大にして言わなくても良いですし。これじゃあまるで、女子の皆さん、チョコレートください!って言ってるみたいじゃないですか。やだなあ!

・・・阿呆か、と。Peter Gabrielの「III」を聴く。今日突然「PGを聴け」と啓示を受けたのだった。タイトル通り3枚目のソロアルバム、1980年リリースである。「So」と「Us」とベストしか聴いていなかった私にしてみれば初期4枚のソロは数曲を除いては未知の世界なのであるが、これ、格好良いなあ・・・。Steve Lillywhiteのプロデュースのお陰でドラムがとんでもないどっかどっかの音になっててまずそれだけで血が騒ぐ。しかも彼の場合メロディがポップなのが素晴らしい。Genesisの人だからなあ、とかたとえ「So」を聴いた後であっても警戒したりしていた私が馬鹿に思えるくらいスコーンとこちら側に届いてくる音楽である。ゲストも多彩でXTCのColinとかRobert Flippとか。しかも「何かこのギターはストレートなジャキっとしたリフで良いね」とか思ってたらPaul Wellerまで参加しているのであった。スコーンとは届くのだが、アフリカンリズムへの傾倒も顕著で、リズムの多彩さとかアレンジの練り上げっぷりには最早舌を巻かざるを得ない。ということで今更突如私の中でPGブームが到来してしまったのであった。声が良いのだよ、声がまた。