Don't Walk Away From Love

以前シンクロニシティの話をこのNag3でしたような記憶がある。1ヶ月くらいたってもユングだったか・・・、というくらい不勉強な私ではあるが、やはりこれはあるよ、ある。絶対シンクロニシティはある。ユングって人はすごいなあ、と思わせられる出来事があった。

昨日はお気に入りのラーメン屋で夕食を取ったのだが、そのラーメン屋に向かう道すがらその店ファンの友人から電話が入り、ひとしきり話した。別にそのラーメン屋のことについてではなく、普通の話である。

ふと思った。思えば昨年の夏くらいにもその店で食事した直後に彼から電話が来たのだった。そう滅多に電話が来るような感じでもないのだが、なぜかそのラーメン屋に行く時だったり、行った後には彼から電話が来るのであった。やはり、Dylanのように、呼んでしまうのだろうか。

本当に何かあるのだろうか。このまま進むと、突き進んでいくと、進退窮まってUFO呼ぶ団体作ってしまったり、何か空中に浮遊できる教えとか知ってしまったりして、そいつは危険な世界に行ってしまうのではないだろうか。くわばらくわばら。

まあ、まず、ない。Simon Bonneyの「Everyman」を聴く。元Crime And The City Solutionのヴォーカリストのセカンドソロアルバムである。って94年くらいの作品なのだが。私はどうもCrime And The City Solution時代の彼のヴォーカルは、んー、嫌いではないがいまいちピンとこなかったものだ。ちょっとミスマッチかのう、と。ところが、ソロに転向しての2枚のソロはカントリー色濃く、ゆったりとしたアメリカン気味の音楽性で、その中で彼のヴォーカルは伸び伸びと水を得た魚のようである。今作でも前作「Forever」路線を更に突き進めた、渋い、地に足のついたカントリー風味の音楽で、彼の渋い声も伸びやかに聴こえる素晴らしいアルバムである。またメロディも泣き所をよく押さえた良い感じで、名曲多数。ああこういうのには無条件に幸福である。カヴァーもWillie NelsonにDanny O'Keefeって完璧すぎるではないか!J.D. Fosterが良い仕事ぶりの参加で、久々にSlaughter Joeでも聴くかのう、という気にもさせられた。しかし昨日のIsobel Campbell And Mark Laneganといい、このSimon Bonneyといい、こういう音楽は本当に、たぶんDNAレヴェルで好きなんだろうなあ、と思わせられるくらいしっくりと来てしまうから困りものである。