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日頃眠い眠い言っている私であるが、一番眠いのは昼食後、ということをここに記したことがある。

前言撤回したいところである、というかそれに追加しておきたいのであるが、やはり夜も眠い。

とくに風呂に入る際が眠さのピーク、と思われる。ここ最近寒い。寒いが故に身体もどこか緊張している。さて入浴剤でも入れて湯船に入ると、そこはもう別天地の如くの温かさで思わず目をを閉じてリラックスモードになる。すると。

つまり風呂の中で寝ることが日常茶飯事になっていて、ぶばばばば、と湯に口が浸かってしまってから目が覚めるとあんなにあったかく感じられたお湯が若干ぬるくなっている、ということもしばしばである。

危ない。これは危ない。これでは江戸アケミになってしまう、と言いながらここ最近の気持ちよさに負けてしまってついつい。それだけで済めば良いのだが、湯船で一眠りした後に髪を洗わねば、と殺人的な努力をして湯船から上がり、シャンプーを手に取るものの、強烈に寝ぼけていてコンディショナーとシャンプーを間違えることはしばしば、それどころか髪をシャンプーしている最中に寝ていて、夢を見て目の前の洗面台を慌てて手で払いのける、という人権剥奪されそうなこともこの間やってのけてしまったりしたのだった。

ということで毎晩毎晩風呂の湯船に入る際には仁王のように眼をかっと見開いて絶対寝ないぞ、という強い意志で持って臨むのだが、眠いから寝たい、という意志の方が勝ってしまうようで毎晩毎晩、斗いの連続なのであった。

人間は斗う生き物ではあるがこうも毎晩毎晩ファイターだとなかなか気も休まらぬ。しかしThis Heatの「This Heat」を聴く。リマスターされてやっとこさリリースされたので、記念にポイントを使ってゲット。しかしリマスタリングされて、慣れ親しんだピッチと異なってしまったMassacreのショッキングな事件を聞いていたので戦々恐々としていたが、こ、これは。アナログやTHESE盤と同じである。しかし音が良い。勿論オリジナルのモコっとした音質は変わらないのだが、1つ1つの楽器の分離が良くなっている、ような気がする。何せ我が家のオーディオは18年目に突入せんとする勢いなので。久々に通してどばーと聴いてみたが、相変わらずな暴力的な音の塊には否が応でも興奮させられる。そしてその音の塊は実はたまに素朴な表情を見せる。そこがまたたまらない。編集の賜物によるアルバムだとは思うのだが、それ以前にとんでもないエネルギーが編集を施されても未整理のまま転がっているような、そういう辺りが何とも絶妙に思える。David CunnighamとAnthony Mooreは良く分かってる方々だった、ということか。私はThis Heatはどうしても最初の12インチとこのアルバムが好きでたまらないのだが、意外にそういうバランスの取れた具合が好きなのかも知れない。