Long Time Now

どうも私は写真を撮る、ということが苦手なようである。

デジカメも実はあるのだが、はて、どんくらい使っていないのか皆目見当がつかない、という勢いである。多分2年近く使っていない、と思われる。まあ私の意向で買ったものではないのであるが、使えば良いのに、自分、とか思ったりする。でも、何を撮って良いのかわからないのである。

携帯電話にもカメラが付いて久しい。私の携帯電話もカメラ付きのになって早3代目くらいである。しかしそれで撮った写真、というものはほとんどない。撮れたとしても異様に暗い、とかなんか全てが靄の中、みたいな感じになっていたりしてほとほと落ちるのであった。

沢山の方々のHPとか見ていると写真がバコバコアップされていて、凄く面白い。時には私の脆弱な通信方式のせいで表示するのに異常に時間がかかって発狂しそうになったりもするが、あーこんなもの食べたんだ、とかへーこういうところに行ったんだ、とかこういう光景があるのか現実に!?というような面白さがあって良いなー、とか思うのだが、このNag3に於いては出てくる画像ってアルバムのジャケか可愛いキャラの画像をコピペしたもの程度で、全くもってentertainmentではないのではないか、とたまに思ったりもするのだ。大体にしてこの夥しい文字の嵐と暴走気味の思想(!)しかここにはないわけであるから。

まあ、でも日記としての役割を全く果たしていないわけだから写真なぞなくても関係ないのか。そうかそうか。

それとは別問題としても今年はカメラと仲良くしてみたい、とぼんやり思った次第である。お料理のレパートリーを増やす、ということの下方にこの抱負を置いてみようか、と。

でもシャッターチャンスだ!とかこの構図、良いね!とかいう閃きのようなものは私には備わっていないらしく道は険しそうだ。ちなみになんでそんな写真のことを思ったかというと、今日の昼飯に食べた「欲張り天丼」というものが、本当にエビ×2とアナゴとナスとカボチャとししとうとサツマイモ、の怒涛の天婦羅群がご飯の上に乗っかっている壮絶に欲張りなもので実に美味であったから、何かに残しておくべきか、と思ったからなのだった。当然ながら画像はないので、想像してみてください。そうか、想像力を養う働きがあるのかNag3には。

言い訳に過ぎぬ。Cast King Of Old Sand Mountain, Alabamaの「Saw Mill Man」を聴く。新人のアルバムである。79歳。79歳の新人のデビュー盤である。何でも突如Locustレーベルがこの声に惚れ込みリリースしたらしい。LocustレーベルってHenry FlyntとかEspers(猛烈に聴きたい!仙台にない!)とかリリースするくらいだからまあ寛容な心を持ったレーベルだろう、というのは想像がつくのだが、ここまでだとビビるなあ・・・。音の方は何の衒いもない、アクースティックギターのバッキングによるカントリースタイルの楽曲が延々続く。何故かクレジットが皆無なので何が何やらわからんのだが、関係ない、確かに。本当にカントリーの王道を行くような楽曲ばかりで実に素晴らしい。そして彼の声。本当に79歳ならではの深ーい、しかし決して重くはならない声で感動する。カントリーに於いてはJohnny Cashくらいまで突き抜けないと重い声はしっくり来ないように思えるのだがどうだろうか。絶妙な具合がたまらないデビュー盤。