White String's Attached 1.

そうか、人の血液型、というものは随分と大きなウェイトを占めているものなのか。

私はどうにもこうにも「この血液型だからこの人はこういう性格で・・・」とか言うのが全くわからない。何回聞いても忘れてしまう。余談だが、同様に星座とかいうものも「この星座の人はこういう性格で・・・」というのも何回聞いても忘れてしまう。「蠍座の女性は一途らしい」とかそういう(本当かどうか知らないが)ことが辛うじて頭の片隅に残っているのは美川憲一のせいだと思う。今漢字変換したら一発で彼の名前が出てきてたまげた。

若い人とか女性の方は大層血液型について論じるのが好きらしく、私もたまに血液型を聞かれたりするのだが、どうにも私はA型に見えないそうである。はて、「A型らしい」っていうのは一体?「A型らしくない」という私であるが、はてどんなところがA型らしくないのか?

しかしどうも世のB型の方々の受難っぷりは酷いものがあるのだなあ、と友人達との会話やら何やらから感じる今日この頃である。何せ「B型の彼氏」とかいう映画のコメント、というか解説を読んでいたら「運命を感じて恋に落ちた彼は何とB型」とか書いてあって、「何と」ってこれは酷すぎやしないか。同じ血じゃないか、人間じゃないか、赤いだろ青くないだろ別にB型の人の血は、とB型ではない私でも思わせられるのであった。っていうかB型の男性、って一般的に「どういう人」なんですか?「何と」って言われてしまうくらいの傾向の持ち主なのですか?

とA型らしくない、と言われてもそれが全く誉められてんのか貶されてんのかピンと来ない私はNigel Coombes And Steve Beresfordの「White String's Attached」を聴く。これは思えば台風一過の青空の広がる9月の福岡で買ったレコードだなあ。一昨年だが。とかジャケットを持って感慨に耽ってしまったが内容はNCさんのヴァイオリンとSBさんのピアノによるインプロヴィゼーションである。まあBeadからのリリースだからさもありなん、という感じではあるが、これはなかなかに可愛らしいレコードである、と思う。別に狂おしい熱狂的な対話の応酬、という感じでもなく(時折熱狂的にやかましく盛り上がるが)メロディを奏でる楽器2種による対話、と言う面が非常に強く出ているように思う。あらこのフレーズは、という感じの聞き覚えのあるフレーズが出てきてそれが見る見るうちに変調していったり、何か2人ともバラバラのことをやっているようでフレーズの落とし所がぴったりと合致していたり、と何かワクワクさせられたりする。ちなみにレコーディング担当はDavid ToopとかMax Eastleyといういつのもメンバーなのであった。