It's All Over Now, Baby Blue

私は目が非常に悪いのである。当初は左目だけ悪い、という状態であったがつられるようにして右目も悪くなっていき、今では両目ともかなりの近視、という状態である。

とくに初手からよろしくなかった左目の今の視力たるや散々なもので、多分0.0なんぼ、の世界ではないだろうか。そして近視だけならばまだ良いが、乱視も凄いのでこれは裸眼では最早全く勝負できない世界なのである。

9年くらい前からコンタクトレンズにしているのだが、それとて当時の技術では乱視の矯正にはハードしかなく、しかも私の黒目がでかすぎるとか何とか、という話で特注のハードコンタクトをずっと今に至るまでしているのである。

そんなわけでハードなコンタクトなわけであるから、結構目が疲れるわけである。それ対策として当然ながら眼鏡も我が家にはあって、家では眼鏡をかけているわけだが、どうにも最近見えづらい。車の運転なぞ、とくに夜にはもってのほか、という状態である。いよいよ変え時か、と考えるとまたもや「羽根が生えて飛んで行くお札」という古典的なイメージが頭に浮かび、自分でも苦笑と同時に面倒だなあ、と頭を抱えてしまうわけである。

どうも世の趨勢を見ると、眼鏡女子に対する、所謂「メガネっ子萌え」ムーヴメントは大変凄いようで、アイドルに眼鏡をかけさせただけで一冊写真集が出来てしまったり、眼鏡をかけたグラビアアイドルがデビューしたり(水着で眼鏡って一体どういうことだか私にはさっぱりわからん)、と大変なことになっているようである。まあ、それはこの際全然関係ないのだが、そう、眼鏡が似合うのは良いことだなあ、という話がしたかったわけである。

私はどうにも眼鏡が似合わないのである。だから眼鏡屋に行っても「これだ!」となるまでに大変時間がかかる。しかも決して「これだ!」ではなく、「これ、しかない、かなあ・・・」程度の弱弱しい決断でもって決めるわけだから大層ストレスのたまることなのである。

嗚呼、しかし今年はそれから逃れることは出来なさそうな予感、である。この際眼鏡も特注?とか思ったが、そんな夢物語みたいなことは宝くじが当たってから考えたいところである。あ、年末ジャンボの当選番号まだチェックしてなかったな。もしかしたら特注できるかも!

と今日は本当に取りとめもなく、意識の流れに任せてつらつら書いてみたが、・・・読みづらいな・・・。しかもまとまりなく・・・。Pascal Comeladeの「Danses Et Chants De Syldavie」でも聴いて寝よう。これは94年にリリースされたコンピである。まあ、いつもの如くトイピアノやら何やらを駆使した、まるで冗談のようなチャカポコした音楽がぎゅっと(でもないな)30曲も収録されている。しかも全曲カヴァーで聴き慣れたあの曲がまるで嘘のようにチープに短くなっていて、ある意味衝撃的にアヴァンギャルドである。しかし選曲がEnoにSuicideにJonathan RichmanにTim BuckleyにCaptain BeefheartMC5にWyattにFaustに、というなんかたまらん、それだけで気になる方々のカヴァーになっていてワクワクしながら聴くと思いっきり肩透かしを食らうくらいのあっけなさである意味非常に快感である。一時期(と言っても20年近く前だけれども)日本でも微妙にブームになった時期があったように記憶しており、多分私もその時期に名前を記憶したのだけれども、果たして、そんなブームとは関係なくこの方は一生、これをベースにやっていくのだろうなあ、というある意味謎の潔さが感じられて心から感動したのであった。「冗談のような」と上で書いたが、聴こえ方は冗談のようであっても思いっきりの「本気」を感じ取れる好盤。