Salt Marie Celeste

昨日のベスト10に
Rufus Wainwright / WantWant 1 & 2
も追加しておきたいところである。年末最後の衝撃の出会いであった。

さて、2005年最後の日なわけであるが、振り返ってみると、あまり楽しい年ではなかったなあ、という思いが。

自動車事故も骨にヒビ入れたことも色々あったけれども、どうにも精神的に落ち着かぬ1年だったように思う。ただし、素敵な友人たちには大いに励まされたし、多分彼ら彼女らがいなかったら本当にやっていけなかった1年だったように思う。来年は私に精神的に負担をかける物事人々が上手いこと消えていくことを願うばかりである。

と何か振り返る、ということを後ろ向きになることだ、という感じに解釈したようなまとめになってしまったが、来年のこの日のNag3には楽しいまとめができるように期待したいものである。

でも逆にそういった日々だったからこそ、色々聴いてきたものは鮮烈に覚えているし、これまたこういう素敵な音楽群があったからこそ今年も乗り切れたのだなあ、と昨日のNag3をちょっと見返して思ったりしたのだった。

今年1年ありがとうございました。って多分明日には「今年もよろしくお願いします」という感じで書いているだろうけれども。

今日はNurse With Woundの「Salt Marie Celeste」を聴く。本当に2005年もNWWを聴き狂った年だった。だから精神的に落ち着かなかったのか・・・?否、違う、寧ろ平穏をもたらしてくれたものだ!この作品は全1曲、である。1曲、60分強である。しかもさして展開らしい展開はなく、ずおーん、という音と時たま入ってくるバイクみたいな音と、打撃音みたいなものが入ってくるくらいで淡々と展開していくのだが、何故か、理由は知らないが心に染みる。何か泣けてくるのは何故だ。謎だ。昔から変わらぬサンプリングぶち込みのタイミングは神業的に完璧で、ここら辺がStapleton氏の変わらぬ天才ぶりの片鱗を見る思いがする。思わずスピーカーの前で1時間ずーっと聴きこんだりさせられてしまうのであった。リリースの全貌がいまだに掴めないNWWであるが、やはり来年もNWWとの旅は終わらないのであろう。