Warm Summer Sun

そろそろ1年を振り返っても良い頃だろうか。まあ、あと2日後には新年、とかそういう世界なのだが。

ということであくまで自分の中での整理、ということでベスト10を。

1 Antony And The Johnsons / I Am A Bird NowI'm a Bird Now
本当は2004年リリースなのだが、今年で良いだろう、と。本当に良く聴いたし聴いている。こんなに凄いアルバムが出てくるとは全く思っていなかっただけに本当に衝撃を受けた。美声美メロ連発過ぎて窒息する。

2 Ryan Adams And The Cardinals / Jacksonville City NightsJacksonville City Nights
3作品も出しやがった今年の彼だが、これが一番泣き指数が高いような。Norah Jonesとかも参加しているけれども、まあ、それはそれとして何より彼の声に魅力を感じた1年であった。カントリー色が一番濃いのもお気に入りの理由かも。

3 Earth / Hex: Or Printing In The Infernal MethodHex: Or Printing in the Infernal Method
WIRE』誌とかを読んだり、Warszawaからのメールとかを見ていると明らかにどうやら新しいムーヴメント的なもので「メタル(ブラック、デス系)〜ストーナー(?)」というものがあるようで、その元祖としてよく話題になっているこのバンドの新作はそこらへんを突き抜けて思いカントリー系インスト、みたいなとんでもない世界になっているのであった。ペダルスティールの音色も新鮮な、美しい、そして暗い音楽。

4 Joy / ジョイは危険予知ジョイは危険予知。
今年一番新鮮な音楽。曲のどこを切っても耳なじみの良いフレーズが出てきて凄く楽しいし、本当に興奮させられた。ライヴも素晴らしかったなー。こういうハードコアは相変わらず大好きなんだな、自分、と再発見。

5 Depeche Mode / Playing The AngelPlaying the Angel
久々にゾクゾクするほどのデペ節連発で嬉しい。こういう感覚は90年代初頭以来なので随分と忘れかけていたものである。

6 Nine Horses / Snow Borne SorrowSnow Borne Sorrow
David Sylvianのここ最近の旺盛なリリース欲は嬉しいが、こういう作品に出会えると喜びもひとしお。弟君とBurnt Friedmanを軸に様々なゲストが参加した、エレガントなポップアルバム。作りこみ方は半端ないが、それを感じさせない軽やかな感触が感動的。

7 Prefuse 73 / Surrounded By SilenceSurrounded By Silence [帯解説・ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC113)
あまりヘレンさんのプロジェクトの中では思いいれがないものだったが。多彩(すぎる)ゲストが参加したこのアルバムはビートのぶっとさとネタのぶったぎり具合とヴァラエティの豊かさで新鮮であった。

8 Sam Prekop / Who's Your New ProfessorWho's Your New Professor
シカゴ系の底力、というかまだまだここら辺の音楽は様々な切り口で楽しませてくれる。これはもうボサノヴァの一種か。

9 The House Of Love / Days Run Awayデイズ・ラン・アウェイ
思いいれ。いや、実際凄く良いアルバムでこういうギターロックみたいなのは最近ないなー、と。

10 Brian Eno / Another Day On EarthAnother Day On Earth [解説付・ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC128)
久々の彼の朴訥としたヴォーカルに感動。何かホッとするのだった。この勢いで初期みたいなぎらぎら音楽をやってもらっても嬉しい。

他にもLowとかDamon And NaomiとかThe Wedding PresentとかDaniel LanoisとかMilemarkerとかNeil YoungとかRis Paul RicとかVashti BunyanとかMick HarveyとかAndreas Dorauとか、ってキリがないので。

今日はRachel Goswellの「Waves Are Universal」を聴く。Slowdive〜Mojave 3の彼女のソロアルバムである。ここ最近Mojave 3ではあまり出番がなかった故、こうして沢山彼女の声が聴けるは15年来のファンである私にしてみれば大層嬉しい。音はMojave 3路線のアクースティック〜フォーク路線ではあるが、彼女のヴォーカルが兎に角大層表情豊かになっていて、聴いているだけでなんか幸せな気分になってくる。年末の慌しい昼下がりに聴くとかなりホッとできる、そんな感じの音楽。また曲が粒揃いだから決してだるくならない。Slowdive時代からは想像もできないような感じではあるが、また別な魅力は今の彼女にはあるのだった。