Enjoy The Silence

私は平日にお休み、ということはあまりないのである。

しかして今日は何か都合よく休みが取れたので休んでみた。と言うよりも、我が家がどたばたであったのでちょっと腰を据えて家の秩序を取り戻すためにも家事をしたい、という思いが強く(とか言ってるとなんか大変なことをしたように思われるかも知れないが、単に掃除をしたり、電球を取り替えたり、料理をしたり、とかそういう類の普通のことである)こういうことになったのである。

まあ、家事は勿論やったが、今日は火曜日。仙台のH○Vやタ○ーレコードはダブルポイントデー、という一週間に一度の祭りの日でもあるので出向いてみたりした。

しかし街中の余りの人の多さに驚く。今日は平日ではないのか。みんな土日が休みではない職種の人なのか。みんな今日は休み取ってる日なのか。ぐうたら記念日なのか(注:『ドラえもん』参照のこと)。

12月だから、というのは大いに納得はできるのだけれども、そっか、私の知らない平日の風景はこのようなものなのか、とまた知らない世界を垣間見た思いがした。

そもそも私は「自分がこういうことをしている裏側で誰が何をしているのか」ということに凄く興味がある幼児〜少年〜青年〜中年(と書いて凹んだ)だった(そして、「である」)ので上記のような様子を知ると、何かまた1つわかってしまった、的な喜びが私を貫くのであった、って上の文章をずーっと読んでくると変人のように思われてしまう危険性が・・・。

誤解なきように。Sylvain Chauveau & Ensemble Nocturneの「Down To The Bone」を聴く。Depeche Modeの楽曲を管弦楽メインでカヴァー、という何か凄い企画盤である。こいつ何者や、とか思っていたら何かFat Catとかからリリースしている方なんですね。知りませんでしたが。結構新しめの曲が多く(とは言っても「Some Great Reward」は84年くらいか・・・)、全曲知っている曲でもあるのでワクワクしながら聴いてみた。で、最初はあーなるほど確かにこうなるよね、BGM的にも良いかもね、という感じでのほほんと聴いていたのだが「Death's Door」のカヴァーなどは無調なアクースティックギターのじゃららら、という音と声が交互に出てくる突き抜けた解釈でたまげた。さらに何かエディットしまくったような曲も出てきたりして、一筋縄でいかなすぎるカヴァー集なのであった。ってこれはちょっと凄いんじゃないか。別にDMの曲だから、とかいう理由抜きでもかなり充実の作品だと思う。またSylvainさんのヴォーカルがDavid GahanとM.L. Goreの中間を行くような(どっちかと言えばGore寄り)美声で、これもたまらん。DMファンでなくても絶対に楽しめるアルバム。