Nothing To Be Done

さて我が町仙台にもご他聞に漏れず大雪が降ったのであった。

昨年は年末にどっかんと大雪が降って、雪かきだの何だの、まだ今の場所に住んで1年も経っていなかったので、大層難儀な思いをした記憶がある。慌てて雪かき用のスコップ(と呼ぶべきか)を買いに行ったら最後の1本だった、とか。

それに比べると今年は気持ちの面で余裕がある。どのようなコースを作るべく駐車場の雪かきをすれば良いのか、何曜日に雪が降ったら大体何時くらいに朝家を出れば良いか。

「知恵の悲しみ」という言葉もあるわけではあるが、こういう場合には全く当てはまらず、「経験が物を言う」ということを実感している次第である。

というわけで今朝も雪が積もっていたが、「月曜日に雪が降ったらこの時間・・・」という昨年の経験をもとに家を出発して余裕であった。

と終わればよいのだが、異常な混雑ぶりで遅刻ギリギリに職場に着いたのであった。過信は禁物、ということか。

これだから世の中何があるのかわからないものだなあ、と思う。どうやら今日はスタッドレスタイヤを履いていない車が立ち往生しての大渋滞だったらしい。この季節に夏タイヤのままのドライヴァーには天誅を。

The Pastelsの「Sittin' Pretty」を些か唐突に、且つ熱狂的に聴く。いや、The June Bridesの2枚組コンピ聴いたら異常に聴きたくなってしまって。これは89年にChapter22レーベルからリリースされたセカンドアルバムである。この時期はあまりバンドの状態がよろしくなかったらしく、Stephen Pastel氏は気に入ってないようであるが、このアルバムは本当に名作だと思う。ハードエッジなギターがうねったり、スライドギターが鳴っていたり、長尺ナンバーがあったり、と意外な側面が見れるアルバムではあるが、何よりも曲が粒揃いでどの曲も本当に印象的なメロディのナンバーばかりである。よくヘロヘロっとした〜、とかアノラックの〜、とか下手ではあるがテクニック云々より〜、とか形容されるが、そんな言葉なぞ1つもいらない。今では大分音も変わってしまったが、それでもどの時期でも素晴らしい作品を残している、ということが何よりも天才の証明と言えるであろうか。ここ最近リリースがないのが寂しいところであるが、グラスゴーの精神的な支柱としていまだに健在であるのは奇跡的である。